エリオット・ペイジが、大物俳優から受けたというある衝撃的な発言を告白している。
俳優のエリオット・ペイジは、6月6日(火)に自身の回顧録「Pageboy」を出版する。
この中でエリオットは、ある大物俳優から「お前がゲイでないということをわからせるために、お前を犯してやるよ」と言われたことを明らかにしている。
回顧録によると、このできごとは2014年、ロサンゼルスで開かれた誕生日パーティーで起こったという。エリオットはこの年の2月、同性愛者であることをカミングアウトしていた。
エリオットによると、彼は「お前はゲイじゃない」と主張した上で、「そんなものは存在しない。お前は男を恐れているだけだ」と続けたという。
回顧録の中では、この大物俳優の名前は明らかにされていない。エリオットは「あえて」名前を伏せたとし、「本人が聞けば、自分のことだとわかるだろう」とつづっている。
なお、エリオットはこのできごとの数日後、この大物俳優とジムで出くわしたそうだ。そのとき、この俳優から「ゲイの人たちを受け入れていないわけじゃない」と釈明されたため、エリオットは「そうですね」とだけ答えたとしている。
エリオットにとって、このようなやりとりは過去に何度もあったという。
回顧録の中で「多くのクィアやトランスの人たちは、このような問題にひっきりなしに直面している」とつづったエリオットは、「このようなとき、私たちは特に話題にせず、軽く受け流すことが多い。しかし、実際はとてもひどいんだ」と訴えた。
エリオットは、回顧録にこのエピソードを盛り込んだ理由について、「シスジェンダー(※)と異性愛があふれている環境において、LGBTQIA+コミュニティの人々は、クソみたいな問題に絶えず立ち向かわなければならないという現実を伝えるため」と明かしている。
※性自認と生まれ持った性別が一致していること