ヘンリー王子が、「マスコミのせい」でチェルシー・デービーと破局したと訴えている。
ヘンリー王子は現在、盗聴など違法な手段を使って情報収集されたとして、ミラー紙などを発行するミラー・グループ・ニュースペーパーズ(MGN)社を相手取り、裁判を起こしている。
6月6日(火)、New York Times紙が入手した裁判文書によると、ロンドンの高等法院に出廷したヘンリー王子は、「タブロイド紙による過剰な詮索(せんさく)によって、2人の関係が常に破綻(はたん)するように仕組まれていた」と主張しているという。
この日提出された承認陳述書の中で、「ずっと監視されているような感覚でした」とつづったヘンリー王子は、「チェルシーがイギリスに住んでいたとき、これらに対処するのがとても難しいと感じたのではないでしょうか。だれにでも、耐えられる限界というものがあるのです」と、マスコミの過剰な追跡が、大きなストレスだったと訴えた。
現在、ジュエリーブランド「Aya」などを経営する実業家のチェルシー・デービーは、ヘンリー王子と2004年に知り合い、破局と復縁を繰り返しながらも2010年半ばまで交際していた。しかし、プライベートを大切にしたかったチェルシーが、マスコミの詮索に耐えられないと判断し、別れを選んだとされている。
2005年には、交際中にもかかわらず、彼女の留守中に他の女性と仲良く過ごしていたことがスクープされたヘンリー王子。さらに、王子がチェルシーから電話で厳しく追求されていたことも記事になった。
裁判の中でヘンリー王子は、記事にあった「チェルシーが王子に激怒し、電話で舌打ちした」という内容について、「どうして彼らは、それを知ることができたのでしょうか」と訴えている。
「記事には『友人』や『他のパーティー参加者』の証言とされる内容がいくつかありますが、この部分に関する内容は誰も知りえません」と述べたヘンリー王子は、「どうして彼らは、それを知ることができたのでしょうか」訴えている。