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沈没した「タイタニック号」を散策するツアー潜水艇が行方不明に 超高額な参加費にも注目集まる

「タイタニック号」を散策するツアー潜水艇 Photo: EyePress News/Shutterstock NEWS
「タイタニック号」を散策するツアー潜水艇 Photo: EyePress News/Shutterstock

沈没した豪華客船「タイタニック号」を探索するツアーで、5人の乗員・乗客を乗せた潜水艇が6月19日(月)から行方不明となっている。

元海軍将校のクリス・パリー氏はSky Newsに対し、「とても心配しています。まだわかりませんが、タイタニックの残骸に巻き込まれた可能性もあります。しかし、沈没船の位置はどの場所からも遠いのです」と語り、捜索が困難を極める可能性を示唆(しさ)。その上で、「唯一の希望は、母船に何が起こっているのか調査できる待機船があることです」と付け加えている。

一方、長年にわたってタイタニック号の研究を行うG・マイケル・ハリス氏は、別のシチュエーションを想定しているようだ。

G・マイケル・ハリス氏はFox Newsに対し、「考え得る最悪の事態は、船体に何かが起こってしまっていることです。約3200メートルの海底で、船体が崩壊してしまった可能性を懸念(けねん)しています」と語った。

また、現時点で海軍が介入できる可能性はあるかと問われたハリス氏は、「NO」と答えた上で、「現時点で、何かができるということはないでしょう。かなり危険な環境ですし、この深さの海よりも、宇宙空間に行った人の方が多いのですから」と続けた。

潜水艇でタイタニック号を探索するツアーは2019年から行われており、参加費は1人あたり25万ドル(約3500万円)。今回行方不明となっている潜水艇にはイギリス人実業家のハミッシュ・ハーディング氏らが搭乗しているとされている。

潜水艇を運航するオーシャンゲート・エクスペディションは19日(月)、「我々は、潜水艇の乗客・乗員に全神経を注いでいます」との声明を発表。「潜水艇との連絡を回復するため、複数の政府機関や海底探査企業から受けた多くの支援に深く感謝します」と述べている。

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