兄弟仲を取り持つことができるのは、いまは亡き母だけなのだろうか。
このたび、元BBC王室特派員のジェニー・ボンドが「OK!Magazine」イギリス版のインタビューに応じ、ウィリアム皇太子とヘンリー王子を和解させることができるのは、1997年に亡くなった母ダイアナ元妃のみだと語った。ジェニー・ボンドは「ダイアナ妃は本当に献身的な母親でした。息子たちは、彼女にとってかけがえのない存在だったのです」と語ったジェニー・ボンドは、「彼女の一番の願いは、息子たちをもう一度抱きしめて、2人の間にある壁を取り除く方法を見つけることでしょう。物事を解決できるとしたら、それはダイアナ妃だけなのです」と続けた。
さらに、ジェニー・ボンドは、ダイアナ妃の育児について、息子たちにたくさんの「愛とハグ」を与えていたと明かしている。
The Post紙はケンジントン宮殿とヘンリー王子の代理人にコメントを求めたが、現時点で返答は得られていない。
ここ数年、兄ウィリアム皇太子と弟ヘンリー王子の間のミゾが深まっていることは周知の事実だ。2020年に王室のシニアロイヤルを離脱したヘンリー王子は、妻メーガン妃とともにアメリカへ移住したあと、あらゆる形で王室を攻撃してきた。2021年3月、大物司会者オプラ・ウィンフリーとのインタビュー番組に出演した際には、王室内で人種差別的な発言があったと暴露。その直後、王室側は声明を発表するという異例の対応を取った。さらに、2022年に配信されたネットフリックスのドキュメンタリーでヘンリー王子は、ウィリアム皇太子ら王室の男性は「愛する人ではなく、型におさまる人と結婚する」といった趣旨の発言を残している。
致命的となったのは、今年1月にヘンリー王子がリリースした回顧録「SPARE/スペア」だった。この中で彼は、ウィリアム皇太子から「暴力を振るわれた」と主張。実の兄の事を「宿敵」とみなしたのだ。この直後、ある王室関係者は米ピープル誌に対し、「ウィリアム皇太子ははげしく動揺しており、落ち着くには時間が必要だ」と語っていた。