コリーン・バリンジャーの過去の動画が発掘され、物議をかもしている。
YouTubeで演じているキャラクター「ミランダ・シングス」が人気を博しているコメディアン・シンガー・女優のコリーン・バリンジャー(36)は、ここ数週間、人種差別や若いファンへのグルーミング(※)行為が数多く暴露され、問題となっている。バリンジャーは騒動を受け、告発の内容を否定する動画を発表。「仲良くなりたかっただけ」と釈明していた。
※加害者が被害者と親しくなり、信頼を得る行為をさす。
そんなバリンジャーが再び炎上している。
彼女は過去に顔を黒塗りにし、ビヨンセの楽曲「Single Ladies (Put a Ring On It)」を歌う動画を公開していた。これは、2018年2月に、ミランダ・シングスのYouTubeチャンネルにアップされたものだが、それがいまになって発掘され、炎上する事態となっている。
白人が黒人に扮(ふん)して顔を黒く塗ることは、何十年にもわたって侮辱的な行為とされてきた。19世紀半ばのショーで、白人の観客を前に黒人社会を揶揄(やゆ)するために使われていた歴史があるからだ。動画のコメント欄には、「ビヨンセに失礼」「わずか5年前の動画。『よく知らなかった』では済まされない。当時あなたはもう31歳だったんだから。みっともない」「なんでこの人が人気なのか、ずっとフシギだった」「なにが最悪かって、5年前のコメントはこの動画を絶賛していることだ」といった批判的な声が数多く寄せられている。
なお、バリンジャーは先日、2016年のネットフリックスのドラマ「ヘイターはお断り!」の撮影現場で、スタッフに対して人種差別的な態度を取っていたとして告発されたばかりだった。
今回のバッシングを受け、バリンジャーの代理人が声明を発表。これは黒塗りではなく人気ミュージカル「ウィキッド」の「As Long As You’re Mine」をカバーした時の、魔女のエルファバをイメージした緑のフェイスペイントであると説明。
代理人は「彼女は魔女のように顔を緑色に塗ったのです。そのナンバーの後、彼女は(緑色のメイクをしたまま)すぐに『Single Ladies』のパフォーマンスに入りました。当時、彼女はすべてのショーをあのビヨンセのナンバーで締めくくっていました」と釈明している。
Reps for Colleen Ballinger claim the resurfaced clip of the YouTuber performing ‘Single Ladies’ was not blackface, and instead green paint for a ‘Wicked’ song she performed earlier in the show. pic.twitter.com/5adFJT8Ay1
— Pop Base (@PopBase) July 6, 2023