『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)でアカデミー賞®4 部門を受賞し、『犬ヶ島』(18)でベルリン国際映画祭銀熊賞受賞。その独特な世界観で観客を魅了しつづける天才監督、ウェス・アンダーソン最新作『アステロイド・シティ』。US 先行公開 3 日間で 1 劇場当たり 13.2 万ドルと『ラ・ラ・ランド』以来の最高記録を樹立。さらに拡大公開後初週の週末成績で監督作品史上最高記録を達成し、ウェス監督最高傑作との呼び声が高い。日本版予告編解禁時には、24 時間を待たずに Twitter での再生回数が 1 万回を突破するなど、日本でも注目が集まっている。原案はウェス監督と盟友ロマン・コッポラの共作。脚本はウェス監督が単独で務め、彼特有の世界観に満ちたファン必見の一作となっている。
キャストには、ウェス監督作品ではおなじみの、ジェイソン・シュワルツマン、エドワード・ノートン、ティルダ・スウィントン、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォーらに加え、スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクス、マーゴット・ロビー、マヤ・ホーク、スティーヴ・カレルなど豪華俳優陣が共演する。
日本版予告編は公開から 1 週間で再生回数 180 万回を突破。さらに、先日解禁となったスチールは、ウェス・アンダーソン特有のシンメトリーな構図に話題が沸騰。SNS で期待の声が相次ぎ、情報解禁のたびにウェス監督ファンの熱量が増していく本作から、ジェイソン・シュワルツマン、スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクス、3 種のキャラクターポスターが解禁となる!
ヴィンテージ風のざらっとした質感とフィルムで撮ったようなくすんだ色合いがレトロ感をいっそう引き立て、本作の舞台である 1950 年代の懐かしさを感じさせるキャラクターポスター。ジェイソン演じるオーギー・スティーンベックは寡黙な戦場カメラマン。彼の“相棒”である首にかかったフィルムカメラによって、物語が大きく動くことになる。そして、片手に携えるのはマッカーサーやアインシュタインなど、この時代の偉人たちも愛用していたパイプ煙草。ちょっとした小物にも、1950 年代アメリカの空気を感じることができる。スカーレットが演じるのは、ミッジ・キャンベルという女優。真っ白なトップスにタイトなグリーンのスカートを合わせたさわやかなカラーと、ウエストをベルトでキュッと絞ったスタイルが 1950 年代らしい。トップスの形は 1950 年代アメリカの大女優のひとり、マリリン・モンローのホルターネックドレスを想起させる。トムはオーギーの義父で、退役軍人のスタンリーを演じる。今も戦場に向かうオーギーがアースカラー1 色でまとめているのに対し、黄色のシャツに淡いブルーのボトムスを身につけたスタンリーからは、退役後ののどかな生活がうかがえる一方で、腰には銃が。この時代の多くの男性たちと同様に、戦場で身につけた習慣が続いていることが示唆されている。
ちょっとした小物にも、こだわりがふんだんに詰まった『アステロイド・シティ』では、ウェス・アンダーソンならではの精巧な世界観を楽しむことができる。おかしくて、ちょっと切ない、ウェス監督最高傑作『アステロイド・シティ』。今後の続報にも期待してほしい!
『アステロイド・シティ』
監督・脚本: ウェス・アンダーソン(『グランド・ブダペスト・ホテル』『犬ヶ島』『ムーンライズ・キングダム』)
原案: ウェス・アンダーソン、ロマン・コッポラ 制作: ウェス・アンダーソン、スティーヴン・レイルズ、ジェレミー・ドーソン
製作総指揮: ロマン・コッポラ、ヘニング・モルフェンター、クリストフ・フィッサー、チャーリー・ウォーケン
出演: ジェイソン・シュワルツマン(『グランド・ブダペスト・ホテル』)、スカーレット・ヨハンソン(「アベンジャーズ」シリーズ/ブラック・ウィドウ)、
トム・ハンクス、ジェフリー・ライト、ティルダ・スウィントン、ブライアン・クランストン、エドワード・ノートン、エイドリアン・ブロディ、
リーヴ・シュレイバー、ホープ・デイヴィス、スティーヴン・パーク、ルパート・フレンド、マヤ・ホーク、スティーヴ・カレル、マット・ディロン、
ホン・チャウ、ウィレム・デフォー、マーゴット・ロビー、トニー・レヴォロリ、ジェイク・ライアン、ジェフ・ゴールドブラム 他
配給: パルコ ユニバーサル映画
2023 年/アメリカ/カラー・モノクロ/スコープサイズ/英語/104 分/字幕翻訳:石田泰子/原題:Asteroid City/映倫:G
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