ラッパーのトラヴィス・スコットが、9歳のアストロワールド犠牲者の弁護士に非難されている。
2021年11月、米テキサス州ヒューストンで開催された音楽フェス「アストロワールド・フェスティバル」にて、5万人の群衆に押し潰された9歳から27歳までの10人が死亡した。十数人が入院し、約300人が現場で手当てを受けた。
エズラ・ブラウント君（当時9歳）は、蹴られ、踏まれるなどして、脳、腎臓、肝臓に深刻なダメージを受けてから10日後に死亡した。
そして、トラヴィス・スコットと彼の弁護団は、アストロワールドの悲劇で死亡したエズラ・ブラウント君の遺族を代理する弁護士から、新たに、非難を受けている。
ことの発端は、ヒューストン警察が、2021年のアストロワールド・フェスティバルの悲劇に関する報告書を２ndアルバム『UTOPIA』の発売日と同じ7月28日に発表したことだ。これにトラヴィスのチームは、捜査当局が彼の『UTOPIA』の発売を “妨害 “しようとしていると非難した。
これに対し、エズラ・ブラウント君の遺族の代理人であるボブ・ヒリアード弁護士は、新たな声明で彼らの発言を非難した。
彼はDailyMail.comに対し、「この予防可能な悲劇に対する無頓着なコメント」と非難の声をあげている。
またヒリアード弁護士TMZに対し、「もちろん、彼らは報告書の中に含まれる事実ではなく、報告書の発表日が自分たちのアルバムの売り上げにどのような打撃を与えるかだけに焦点を当てるでしょう」「起訴されなかったからと言って、自分に非はないという無謀で真実味のない発言を、弁護士や広報担当者にさせるスコット氏は、傲慢であり、エズラちゃんやこの恐ろしい夜の他の犠牲者の記憶に対する侮辱です」ともコメントしている。
トラヴィスは、このフェスの悲劇で、刑事責任を問わないという評決が下されている。
