人気歌手のリゾが、３人の元ダンサーから訴えられた。ダンサーたちは、セクハラと敵対的な職場環境を作ったとして訴訟を起こしている。
リゾといえば、 「ボディ・ポジティブ」を掲げ、多くの人に影響を与えているパフォーマー。 「ボディ・ポジティブ」とは、どんなシェイプやサイズでも、自分の体型を誇りに思い、幸せに感じることのできるというアイデアのことだ。
しかし、訴訟によると、リゾは、あるダンサーの体重増加に注意を喚起し、後にそのダンサーを非難、そして解雇したという。
さらにダンサーたちは、2023年2月にアムステルダムに滞在していた際、リゾがダンサーの1人にヌード・パフォーマーに不適切に触れるよう圧力をかけたことがあると主張している。
コンサートの後、彼女たちはリゾから夜の街に誘われ、セックス・シアター、セックス・ショップ、ヌード・クラブで知られるレッド・ライト・ディストリクトに行ったと述べた。
しかし、彼らが到着すると、リゾはダンサーたちに「順番に裸の出演者に触るよう求め、出演者の下半身にあるディルドをつかむこと、出演者の女性器から突き出たバナナを食べることを求めた」という。さらに、リゾはダンサーの1人に目を向け、「裸の女性の一人の胸を触るよう迫り始めた」と主張されている。
リゾのプロダクション会社「BIG Grrrl Big Touring Inc」とダンサーチームのキャプテンを務めるシャーリーン・クイグリーのことも訴えている。敵対的な職場環境とセクハラの告発に加え、宗教的・人種的ハラスメント、虚偽監禁、将来の経済的利益の妨害、その他の申し立てがなされている。すべての請求が各被告に対して提起されたわけではない。
原告の弁護士は声明で「リゾとそのマネージメント・チームがパフォーマーに行なった驚くべき仕打ちは、リゾが公の場で掲げていることすべてに反しているように思われる一方、私的な場では、違法であるだけでなく、完全にやる気を失わせるようなやり方でダンサーを辱め、中傷している」と述べている。
さらに、この訴訟の後、リゾの元クリエイティブ・ディレクターを含む元従業員たちが、ダンサーたちを支持する発言をしている。
リゾの元ダンサー3人が申し立てを行ったわずか数時間後、彼女の元クリエイティブ・ディレクター、クイン・ホイットニー・ウィルソンとダンサーのコートニー・ホリンクエストが、自分たちも同様の扱いを受けたと主張した。「はっきりさせておきたいのですが、私は今回の訴訟には加わっていません」「これを明るみに出す勇気を持ったダンサーたちに、大きな拍手を送ります」とコメントしている。
