先日、TV映画『ハイスクール・ミュージカル』シリーズに登場した人気キャラクター、ライアン・エヴァンス(演:ルーカス・グラビール)が「ゲイ」であることが公式に発表されたが、ライアンのセクシュアリティが明らかとなるシーンの撮影中、ルーカスは涙を流していたそうだ。
ディズニーの公式動画配信サービス「ディズニープラス(Disney+)」で8月9日(水)より独占配信される人気ドラマ「ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル(以下、「HSMTMTS」)」のシーズン4では、『ハイスクール・ミュージカル』に出演したルーカス・グラビールやコービン・ブルー、モニーク・コールマン、ケイシー・ストローらオリジナルキャストの出演が決定。先日、最新シーズンの映像が公開された。
【動画】「ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル」ティーザー
ファイナルシーズンとなるシーズン4では、映画『ハイスクール・ミュージカル4:同窓会(ザ・リユニオン)』が製作されることになり、ライアン役のルーカス、チャド役のコービン、テイラー役のモニーク、マーサ役のケイシーが撮影地であるイースト高校に集結。学校のステージ上でパフォーマンスを披露するシーンがあるのだが、ネットでもっとも注目を集めたのは、ライアンがボーイフレンドとキスを交わすシーンであった。
【動画】High School Reunion (HSMTMTS | Disney+)
かつて米ディズニー・チャンネルで放送され大ヒットを記録した映画『ハイスクール・ミュージカル』シリーズでは、これといった恋愛描写がなかったライアン。完結作(3作目)『ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー』では、ケルシー(演:オレーシャ・ルーリン)をプロムに誘うシーンがあったものの、監督を務めたケニー・オルテガは2020年、ライアンは「ゲイ」であることを明かしていた。
先日、米People誌と対談を行った「HSMTMTS」のショーランナー兼クリエイターのティム・フェデラーは、オリジナル版のキャラクターを復活させるにあたり、現代社会にマッチした設定を取り入れることに興味があったという。フェデラーは、ライアンは高校卒業後に自分のセクシュアリティに気がついたのではないかと推察。また、ライアンのシーンを撮影する際、ライアン演じるルーカスが現場で涙を流していたことを明らかにした。
「自分が他とは違うと感じている人が、今では幸せに健康的な生活を送っているところがより描かれるのは力強いことだ。彼は15年間、その遺産と生きてきた。ルーカスはあの小さな瞬間、僕らがキスシーンを撮影したとき、セットで泣いていた。彼は『このシーンはこの映画を観て育ってきた人々やライアンをいつも疑問に思っていた人にとって、多くの意味を持つと思う。これは僕らが未来にもたらすことのできる表現の一種だ』と言っていたよ」
なお、オルテガ監督がライアンがゲイであることを明らかにした直後、ルーカスは「私たちは可能な限り、若い年齢ですべての人にそういった教育を始める必要があります」「映画業界にいる私たちは、楽しませるのと同様、教育する義務があります」と発言。作品の中に多様性を取り入れる重要性を明かしていた。