人気海外ドラマ「glee/グリー」(2009-2015)の出演者が、かつて“この曲はやりたくない”とクリエイターに直談判していたことを明らかにした。
「glee」の裏話を披露しているポッドキャスト番組「And That’s What You Really Missed」にて、ケヴィン・マクヘイル(アーティ役)とジェナ・アウシュコウィッツ(ティナ役)は、あるエピソードに含まれていた楽曲をパフォーマンスすることにキャストが反対、クリエイターであるライアン・マーフィーにその曲を扱うのをやめてもらえないか尋ねていたことを明かした。
当時、キャストたちの中には“怖い”、“恥ずかしい”といった想いがあったというが、その曲は予定通り番組内で披露されることに。しかし、キャストたちの予想に反して、その曲は彼ら(ニュー・ディレクションズ)にとって最大のヒット曲のひとつとなったのだった。
彼らが披露するのがイヤだったと告白したのは、シーズン2の16話「目指せ!悲願の初優勝(原題:Original Song)」で披露された「Loser Like Me」という楽曲。ニュー・ディレクションズが州大会で披露した“オリジナルソング”だ。
【動画】「Loser Like Me」(gleeより)
ケヴィンによれば、「Loser Like Me」と同エピソードでリア・ミシェル(レイチェル役)が歌った「Get It Right」はオリジナルソングを出せるかどうかを確かめるためのテストだったという。確かに「glee」はそれまで人気アーティストのカバー曲ばかりを披露していた。当時のキャストの反応ついてケヴィンは「僕らはこの曲が気にいらなかった。みんなとても心配していたんだ」と明かしている。
【動画】「Get It Right」(gleeより)
また、ダンスリハーサルのあとには、ライアンと会話をする機会があったそう。「僕らはその歌についてどのような感情を抱いているか、話題を提起することに決めていた。彼は僕らをなだめてくれて、『君たち次第(で決まること)じゃないけど』という感じだった。その通りの言葉で言ったわけじゃないけどね」と、ライアンに想いを伝えたものの、結果は変わらなかったようだ。
いまとなっては、「Loser Like Me」はあのエピソードに必要な楽曲だったと気づいたというケヴィン。一方、ジェナは「マックス・マーティンがこの曲を書いたとき、私たちがこれはダメだとか、きっとうまくいかないよとか、最初は気に入らなかったということが、より恥ずかしくなっちゃう」と発言。ブリトニー・スピアーズの「…Baby One More Time」やテイラー・スウィフトの「Blank Space」を手がけたポップ・アイコンが作った楽曲に難くせをつけていたことが信じられないようだ。
なお、「Loser Like Me」は、米BillboardのHOT 100(シングル・チャート)で初登場6位を記録した。