映画『しあわせの隠れ場所』でマイケル・オアーを演じた俳優のクイントン・アーロンが、マイケルの主張をめぐる論争について語った。
2009年に公開され好評を博した『しあわせの隠れ場所』だが、ここ数日、実在の人物であるマイケル・オアーの主張により炎上している。
『しあわせの隠れ場所』は、ホームレスのような生活を送っていたマイケルが、リー・アン・テューイ(サンドラ・ブロック)の家庭に迎え入れられ、アメフト選手としての才能を開花していくストーリー。本作で、サンドラ・ブロックが第82回アカデミー賞の主演女優賞を受賞した。
マイケルは、本作で描かれたテューイ家の養子縁組はまったくのウソだと主張した。それどころか、マイケルは、ビジネス取引を得るために、家族が彼を保護観察下に置くよう操ったと証言している。
本作でマイケルを演じたクイントンは、デイリー・メール紙との対談でこの論争について語った。クイントンは本作の撮影中、マイケルがセットを訪れたことはなく、本人に会うことになったのは製作から4年後だったことを述べた。しかし、ショーン・テューイとリー・アン・テューイは何度か撮影現場を訪れていたという。
クイントンはまた、マイケルに関するニュースが流れて以来、ネット上で批判の的になっている主演俳優サンドラ・ブロックを擁護した。
「この業界で自分のストーリーを伝える一員であること、そしてそのプロセスにおいて可能な限り手を尽くすことは、間違いなく進むべき道だと本当に感じている。誰かのせいにしたり、誰かがこうすべきだったとか、誰かがそこにいるべきだったとか言うつもりはない。ただ、今後、このような事態が起きた場合、このようなことが二度と起きないようにするためには、ストーリーに関係するすべての関係者が最初から最後までストーリー作りに参加する必要があると思う、と言いたいんだ」「言葉にするのが難しいほど、クレイジーな出来事だった。昨日記事を見て知ったんだ。でも、両者に会ったことがあるから、この状況に心が痛むのは明らかだ。私はみんなと同じように、この家族はずっと良い関係だと思い込んでいた。だから、あの記事を見て心が痛んだし、みんなに祈りを捧げたい。良い方向に向かうことを願っている。(すべてが)良くなるような何らかの解決に至ることを願ってる」とコメント。
さらに「サンドラ(・ブロック)は喪失感を味わったばかりで、おそらくスポットライトを浴びないようにして、自分の状況をできる限り処理しようとしているんだと思う。私は人々が彼女についてかなり不穏なことを言っているのを聞いた。彼女のことは放っておいて」とファンに呼びかけた。