映画『バービー』の“バービーランド”はどこにある?有名宇宙物理学者が、その知識をもとに場所を考察した。
日本でも公開中の映画『バービー』では、バービーやケンが平和で幸せだった“バービーランド”から人間が暮らす現実世界へと旅立ち、主人公であるバービーを悩ませる問題の解決を目指す。そんなバービーたちが住むバービーランドが、どこにどのように存在するかについては、映画では明確にされていない。
そんな疑問に対し、8月12日のMiami Heraldの記事では、X(旧Twitter)、Facebook、Threadsに約2000万人のフォロワーを持つハーバード大卒の有名宇宙物理学者ニール・デ・グラッセ・タイソンが、彼が考えるバービーランドの場所を語った。
バービーランドはどこにある?
8月10日、タイソンはFacebookで「映画『バービー』を観ると、月の方位によって地球の北緯20度から40度の間に位置することが分かる。さらにヤシの木が生息していることから、緯度20度から30度の間だということも確定。そして太陽と月は海の上に昇り、沈む。ということは、バービーランドはフロリダキーズ(※)のどこかにあるということになります」と投稿。映像でわかる情報によってバービーランドの位置を割り出した。
※フロリダキーズ:フロリダの最南端にある島々を指す。
現地の市長の感想は?
フロリダ州キーウェストで2人目の女性市長を務めているテリ・ジョンストン市長(72)は8月11日、この件についてマイアミ・ヘラルド紙との電話インタビューを受けた。
「最高じゃない!あんなに風変わりでポジティブでエネルギッシュな世界がここにあるなんて、すばらしいことね!」とジョンストンは笑い、自身の治める土地にバービーランドがあるという理論を大喜び。2022年に三度目の任期に当選したジョンストンはまだ『バービー』を観ていないようだが、「今後観にいく予定よ。私も2人の娘たちも、映画を待ちきれないわ」と鑑賞を楽しみにしているとのこと。
フロリダキーズの新たな魅力
マイアミ・ヘラルド紙の記事では、バービーランドと現実世界を行き来するバービーやケンがフロリダキーズを観光するところを楽しく想像している。
ジョン・ペネカンプ・コーラル・リーフ州立公園でシュノーケラーやダイバーと会ったり、デュバル・ストリートにあるレストラン「マルガリータビル」で美味しいチーズバーガーを食べたり、マロリー・スクエアでケンや観光客と夕日を眺めたり…。
バービーランドがフロリダキーズにあると確定したわけではないが、ジョンストン市長は上記のような魅力に加えて、フロリダキーズにもうひとつ象徴的な場所(かもしれない)が増えたことを楽しんでいる。「とにかくうれしいわ。政治的な話とは関係なく、そういううれしい話を私は必要としているもの」とジョンストンは喜んだ。
フロリダ旅行に行くなら、ディズニーランド観光や『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』のロケ地探し以外にも、バービーランドに近そうな場所を探してみるという新しい楽しみもいいかもしれない。
【動画】映画『バービー』日本版予告編
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。