女優で歌手のセレーナ・ゴメスが、ヒット曲「Who Says」に関する秘話を告白。キャリア初期にリリースした同曲は、実はほかのアーティストに渡る寸前であったことを明らかにした。
当時、米ディズニー・チャンネル局のスターであったセレーナは、「ウェイバリー通りのウィザードたち」(2007-2012)、『プリンセス・プロテクション・プログラム』(2009)など、同局で放送された数多くのドラマや映画に出演。また、2009年には音楽グループ「セレーナ・ゴメス&ザ・シーン」を結成し、ディズニー傘下のハリウッド・レコードから、スタジオ・アルバム「キス&テル」を発表、歌手デビューをはたした。
【動画】「ウェイバリー通りのウィザードたち」第一話
そんなセレーナは8月23日、Twilio社のイベント「SIGNAL 2023」のカンファレンスに参加。その際、2011年にリリースしたヒット曲「Who Says」を自分が歌うことになった経緯を明かした。
【動画】Selena Gomez & The Scene – Who Says
「実はおかしな話なのよ。私は当時、ディズニーと一緒に仕事をしていたんだけど、彼らは実はその曲をほかのアーティストに渡していたの」と切り出したセレーナは、「Who Says」をどうにかして自分のものにするべく、必死でレーベルを説得していたことを明らかにした。
「そして私は泣いたわ。――覚えているのは、私はママと一緒にいた。だって、この曲がとっても大好きだったから。私はレーベルに、基本的には『私のファンは若いし、彼らにはこの曲が必要な気がする』ということを言った。それだけを言い続けた。当時、私は16歳だったから。『私のファンには本当に必要だと思う。その曲が本当に必要なの』ってね」
自己愛を歌った「Who Says」では、「誰があなたが完ぺきじゃないなんて言ったの/誰があなたには価値がないなんて言ったの」というフレーズが繰り返し歌われている。セレーナはこの曲に込められたメッセージをいまでも聞く必要があると感じているという。「私はその歌が大好きで、私のキャリア全体を通じて私と共にあった。それのために私は闘ってきたの」。
3rdアルバム「When the Sun Goes Down」からのリード・シングルであった「Who Says」は、米Billboardのシングルチャート「HOT 100」にランクイン。また、アメリカレコード協会(RIAA)からプラチナ認定を受けた。
“この曲の良さをファンと分かち合いたい”という強い思いから、大人たちを相手に「Who Says」を歌いたいと訴えたセレーナ。歌への情熱はもちろん、彼女がいかにファンを大事にしてきたかがわかるエピソードだ。そんなセレーナは8月25日に待望の新曲「SINGLE SOON」をリリースしたばかり。こちらもぜひチェックしてみてはいかがだろうか。