実写ドラマシリーズ版「ONE PIECE」のプロデューサー、スティーブン・マエダが、ある今後の展開に関するファンの期待をバッサリ切り捨てた。
8月31日からNetflix(ネットフリックス)で配信開始となった実写版「ONE PIECE(ワンピース)」の評価は批評家・オーディエンス共に高く、いまも世界中の漫画ファンはインターネット上で今作について語り合っている。
そんな今作を観たファンが想像以上に心をつかまれているのが、新田真剣佑とエミリー・ラッドが演じるゾロとナミの相性があまりにいいということだ。船に乗り込むシーンにはじまり、バギーのもとで行動を共にしたシーン、カヤの屋敷での衣装選びなど、「ケンカするほど仲が良い」とも取れる2人の会話を観ていると、(特に原作のファンでない視聴者からは)2人の今後のロマンスに期待したくなるのも共感できる。
しかし、TVLineのインタビューに応じた今作の共同プロデューサーであるスティーブン・マエダによると、2人の関係が友情以上に発展することには期待できなさそうだ。
マエダは「実写化にあたって、尾田栄一郎(「ONE PIECE」原作者/実写シリーズの共同製作者)からの条件のひとつとして、『クルー同士の恋愛禁止』があったんだ」「『ONE PIECE』という漫画作品、そしてその実写化作品である限り、(「麦わらの一味」が)恋愛関係になることは難しいよ」と、原作者との約束により、ゾロとナミが恋愛関係になるのはありえないことを強調した。
続けてマエダは「ただ真剣佑とエミリーの相性が良かったというだけで、(恋愛要素に見せようという)そんな意図はなかったよ。番組から何を読み取り、どう感じようとするかは自由。それがテレビ番組を見る楽しみではあるけどね」と、あくまで恋愛関係を描く意図はない姿勢は徹底しつつ、マエダ自身も真剣佑とエミリーの相性がよく見えることには同意見のようだ。
原作者・尾田栄一郎も太鼓判を押して送り出した実写ドラマ版「ONE PIECE」はNetflixにて配信中だ。
☆作品ページ:https://www.netflix.com/title/80217863
【動画】「ONE PIECE」 Netflixにて配信中
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。