『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで魔法使いガンダルフを演じたイアン・マッケランが、自分より前にガンダルフ役をオファーされていた俳優たちを知っていると明かした。
俳優イアン・マッケラン(84)は、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズおよびその派生作品である『ホビット』シリーズ、計6作を通して偉大な魔法使いガンダルフを演じてきた。そんなマッケランはVariety誌の特集で、実はガンダルフ役が彼にオファーされる前に、2人のスターがその役を断っていたことを明かした。
「たしかに私はガンダルフの第一候補ではなかったよ」とイアンは語り、「(この役に立候補していた人たちが)今になってぞろぞろと出てきたけど、彼らが(オファーを拒否したことを)愚かなことをしたと思ってくれたらうれしいね」と、ガンダルフ役は光栄な役だったことを感じさせた。
まず彼が明かした「ガンダルフ役を断ったスター」の1人目とは、アンソニー・ホプキンス(85)だ。
『羊たちの沈黙』でハンニバル・レクター博士を演じてアカデミー主演男優賞を受賞したことで知られるホプキンスは、最近は『ファーザー』などに出演。『ファーザー』でも同賞を受賞している。当時はガンダルフ役を断ったホプキンスだが、近年は『マイティ・ソー』シリーズのオーディンなど、ファンタジーな役にも手を伸ばしている。
2人目は2020年に逝去したショーン・コネリー(90歳没)。
映画版ジェームズ・ボンドの初代として名を馳せたコネリーは、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』でインディ・ジョーンズの父親を演じたことでも知られる。
豪華なスター2人が断ったガンダルフ役だが、それにより誰もが知るガンダルフ役となったマッケランは、同役および『X-MEN』シリーズのマグニートー役で有名になり、その後も印象的な役を演じ続けている。
そんなマッケランはまだまだ引退する気はないようで、「引退して何をするというんだ」「ヒザが持ちこたえ、記憶力がある間は仕事を続けるつもりだよ。俳優は僕に向いているんだ」とエネルギッシュな姿勢を見せている。
【動画】ガンダルフ初登場。『ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間』予告編
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。