アカデミー賞にもノミネートされた名作映画『ボーダーライン(原題:Sicario)』について、3作目の企画が進行中であることが判明した。
映画『ボーダーライン』シリーズとは
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が手がけた『ボーダーライン(2015)』は、エミリー・ブラント、ジョシュ・ブローリン、ベニチオ・デル・トロといった名優たちが共演しヒット。第88回アカデミー賞では3部門にノミネートされた名作だ。
【動画】映画『ボーダーライン』予告
その後、ステファノ・ソッリマ監督が続編『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018)』を手がけ、ジョシュ・ブローリンとベニチオ・デル・トロの2人が続投した。
【動画】映画『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』予告
2作品とも、テイラー・シェリダン(『ウィンド・リバー』の監督・脚本)が脚本を務めている。
3作目の企画が進行中!
それから5年。The Messenger誌は、このシリーズの第3作の製作が進行中であることを、シリーズプロデューサーのベイジル・イヴァニクとエリカ・リーが認めたと報じている。
『Sicario(ボーダーライン)』の3作目について尋ねられたイヴァニクは、「うん、そうだね」と返す。現在ハリウッドで進行中のストライキを踏まえて、リーは「書き続けられるようになったらね。鉛筆を一度置くことになってしまっているけど、最高のアイデアがあるんだ」と自信満々の様子だ。
さらにイヴァニクは「『Sicario 3』が待ちきれないよ。ベニチオがあのキャラ(アレハンドロ・ギリック)を演じる姿は永遠に見てられるんだ。まあベニチオなら何を演じていても見てられるんだけど、とにかくあのキャラは僕を飽きさせない」とベニチオのアレハンドロ役に太鼓判を押す。3作目に彼が出演することはほぼ間違いないといえるだろう。
プロデューサーの2人はジョシュ・ブローリンなどほかのキャストには言及しなかったが、ひとまずストライキが落ち着くまではプロジェクトは保留のようだ。
『DUNE』シリーズが終わってからも引く手あまたであろうドゥニ・ヴィルヌーヴや、ドラマシリーズ「イエローストーン」関連で忙しいテイラー・シェリダンが監督や脚本にすぐ戻って来られるのか、はたまた別の監督・脚本家が大役を担うのかも定かではないが、再び映画ファンを唸らせる名作が生まれることを期待して、『ボーダーライン』3作目の続報を待とう。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。