リナ・サワヤマ(33)が、17歳の時に交際相手だと思っていた男性にグルーミング(※)されていたこと、そしてその男性が学校の先生だったことを明かした。
(※)グルーミングとは、もともと動物などが毛づくろいをするという意味であるが、性犯罪の文脈においては、子供や未成年へ性的虐待を行おうとする者が、被害者となりうる人物に近づき、親しくなって信頼を得る行為をさす。
歌手であり、『ジョン・ウィック:コンセクエンス』のスターでもあるリナは、BBC Threeの『In Conversation』でのインタビューで、そのことについて語った。リナは、自分が行ったセラピーを通してその事実を知ったのだという。
「このことを話すのは初めてだけど、基本的に、セックス・セラピー、つまりセックスと恋愛のセラピーを受けたことで、17歳のときに、私が恋愛だと思っていたことが、実はグルーミングされていたことに気づいたの」とリナは語った。「なぜ30代になってそのことに気づいたかというと、私がやっと彼の年齢になったから」とリナは語った。また、それが学校の先生であったことを明かし、この事実に気づいて「私の世界が完全に壊れてしまった」と語った。「それがどんなに私を不快にさせたか、はっきりと覚えている。そして、そのことを受け入れることができたのは、とても幸運なことだと思うけど、このとても強烈なセラピーを通したからだったの」と続けている。
彼女は「自分のセクシュアリティを恥じるようになり、自分というものを完全に失ってしまった。どう表現したらいいのかわからないけど、とにかく物事が怖くて仕方なかった。不安発作を起こすこともあったわ」と彼女は語った。「私にとって17歳は子どもで、学校にいて、ほとんどの時間、自主性がなく、特に学校という環境にいるのなら、学校の先生が迫ってくることは、権力の乱用。私は彼の年齢になるまで、そのことに気づかなかった」と彼女はインタビューの中で明かしている。
日本で生まれイギリスで育ったリナは、2013年2月にソロ活動を開始し、現在2枚のアルバムをリリースしている。さらに2019年に『ターン・アップ・チャーリー ~人生アゲていこう!~』で女優デビュー、2023年公開の『ジョン・ウィック:コンセクエンス』で映画デビューを果たした。