ディズニー最新作『ウィッシュ』の脚本家で、『アナと雪の女王(以下アナ雪)』シリーズの共同監督兼脚本家のジェニファー・リーが、『ウィッシュ』と『アナ雪』第3作について語った。
映画『ウィッシュ』オフィシャル予告編
ディズニー・アニメーションのチーフ・クリエイティブ・オフィサーであり、クリス・バックとともに前2作の監督も務めたジェニファー・リー。彼女はBFIロンドン映画祭の参加者に向けて、『アナ雪』第3作はまだ製作の初期段階ではあるが、現時点ですでに圧倒されていると太鼓判を押した
『アナと雪の女王3』について
「先週は毎朝、クリエイティブ・チームと一緒に仕事する時間を作ってもらえたんだけど、圧倒された。本当にワクワクしたんだ」と興奮を抑えきれない様子のリー。
彼女は「何に取り組んでいるか自分でもよくわかっていないような状態だけど、何もしてないわけじゃないの」「チームとしてすべてのプロジェクトに取り組んでる。でも『アナと雪の女王』に関してはもう少しかかりそうね」とまだまだ必要な作業は多い『アナ雪3』だが、プロジェクトとしては着実に進んでいることを語っていた。
彼女は『アナ雪』をもう1本製作することについて、「私たちの哲学はこれまでもこれからも変わらない。さらに語るべきストーリーがあるならば、映画製作者はそれを推進しなければならない」と必要な作品でなければ作りたくない姿勢を示した上で、「今回は『アナ雪2』でストーリー・ディレクターを務めたマーク・スミスが、さらなる『アナ雪』のためのすばらしいアイデアを持ってきた。だから3作目も作るに値するよ」と製作中の3作目に太鼓判を押すリーであった。
最新作『ウィッシュ』について
リーは、12月15日公開予定のディズニー最新作『ウィッシュ』の脚本家でもある。
今作では主人公アーシャを『ウエスト・サイド・ストーリー』で助演女優賞受賞のアリアナ・デボーズが演じるほか、ヴィラン(悪役)であるマグニフィコ王をクリス・パイン(『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』『ワンダーウーマン』シリーズ)が演じることがわかっている。
そんなクリス・パインについて、リーは絶賛のコメントを残している。
「ヴィランを描く部分をこんなにも多くしたのは初めて。クリス・パインがそうさせてくれた理由のひとつだと思うな。彼がマグニフィコというキャラクターの内面に感情的に寄り添うために必要な描き方だったんだ。クリス・パインはそうする(大きくヴィランを描く)にあたって最高のパートナーだったよ。彼はとてもスマートで、しかも歌も歌える。日ごとにどんどん生き生きとした姿を見せてくれたよ」と、クリス・パインのエネルギーがヴィランの描き方に大きな影響を与えてくれたことを振り返っていた。
まずは『ウィッシュ』、そして将来的には『アナと雪の女王3』と、今後もディズニー映画から目が離せない。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。