ブルース・ウィリス出演ドラマシリーズのプロデューサーが、認知症と闘っているウィリスのコミュニケーション能力が急激に低下していると明かした。
火曜日、俳優ブルース・ウィリス(68)の良き友人であり、ドラマシリーズ「こちらブルームーン探偵社」のプロデューサーであるグレン・ゴードン・キャロン(69)はThe Post誌の取材に応じ、ウィリスが2022年3月に失語症(後に認知症)と診断されて以来、彼をほぼ毎月見舞おうとしてきたことを明かした。
「僕は彼や彼の妻(エマ・ヘミング・ウィリス)とよく話すようにしているし、彼の3人の上の子供たちともカジュアルな関係なんだ」「僕は彼の人生に寄り添おうと懸命に努力してきた」とウィリスとの親密な関係を語ったキャロン。
続けてキャロンは「(ウィリスの)病気は本当に衝撃的だ。もしブルース・ウィリスとの時間を過ごしたことがあれば、彼ほど生きる喜びを持っている人はいないとわかる」「彼は人生を愛し…毎朝目覚め、人生を精一杯生きようとすることを愛していた」とウィリスの人生への愛と病気への衝撃を明かした。
キャロンはウィリスを訪問するときの様子を「僕の感覚では、彼は会って1分から3分で、私が誰であるかを認識するようだ」と振り返る。
「彼はそのことを誰にも知られたくなかったのだろうが、以前の彼は真の読書家だった。でもそんな言語能力はもはや彼にはない。ただそれでもまだ、ブルースはブルースなんだ」「彼と一緒にいると、彼がブルースであることがわかるし、彼がそこにいることをありがたく思う。でもそこに”生きる喜び”はもうないようだ」とキャロンはウィリスの変化に寂しさを滲ませつつ、まだ本人が完全に消えてしまったわけではないことを強調した。
キャロンは、彼のコンディションがそこまで悪化する前に、ウィリスが探偵役で出演した大ヒットシリーズ「こちらブルームーン探偵社」がHuluによる配信を通して人々に届くという知らせをウィリスに伝えることができたという。
「思いのすべてを彼が表現することは難しいけど、人々にあのドラマが届くと知った彼は間違いなくとても幸せそうだったよ。彼と過ごした時間、僕たちはその話題を語り合い、彼はワクワクしているようだった」「あの作品が人々に見てもらえることは、彼にとってとても大切なことなんだ」と、共に作り上げた大切なドラマシリーズへ感じている2人の特別な思いを語るキャロンであった。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。