トム・クルーズの2017年の作品が突然、米Netflix(ネットフリックス)で視聴数トップに上りつめた。
トム・クルーズ(61)の魅力・出演作は不滅だ。2021年の『トップガン マーヴェリック』は同年で2番目に高い興行収入を記録し、現在までに歴代12番目の興行収入を持つ映画となっている。そして今、彼の作品はNetflixも席巻しているのだ。
米Netflixで注目を浴びたのは、10月初旬に配信開始となった(※)クルーズの2017年の映画『バリー・シール/アメリカをはめた男』だ。
※日本のNetflixでは現在配信されておらず、代わりにAmazon Prime Video、U-NEXTで配信中。
【動画】『バリー・シール/アメリカをはめた男』予告編
10月15日時点で同作は「もっとも視聴されている映画」のリストでトップに上り詰め、『ノーウェア:漂流』、オールデン・エアエンライク出演の『Fair Play/フェア・プレー』、ベニチオ・デル・トロ主演の『レプタイルー蜥蜴ー』といった最新のNetflixオリジナル映画すら上回る人気を見せた。
クルーズといえば、激しいスタントを自らこなすアクションの腕前。今作はその面でもファンを楽しませてくれるだろう。
『バリー・シール/アメリカをはめた男』は、実話に基づき、一人のパイロットの人生を追う。彼はCIAであると同時にドラッグの密売も行っているが、その行動がDEA(麻薬取締局)に発覚してしまうのだ。
2017年の公開時、映画レビューサイトロッテントマトで批評家から85%の支持を得て、世界で1億3,000万ドル以上の興行収入を上げた今作の監督はダグ・リーマン(『Mr. & Mrs. スミス』『オール・ユー・ニード・イズ・キル』)。
クルーズのほか、ドーナル・グリーソン(『スター・ウォーズ』シリーズ)、ジェシー・プレモンス(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ(『ゲット・アウト』)など豪華キャストも出演している。
『バリー・シール/アメリカをはめた男』あらすじ
民間航空会社の敏腕パイロットとして何不自由ない暮らしをおくるバリー・シール。彼の元に、ある日CIAのエージェントがスカウトに現れる。CIAの極秘作戦に偵察機のパイロットとして加わることとなったバリーは、その過程で伝説的な麻薬王パブロ・エスコバルらと接触し、麻薬の運び屋としても天才的な才能を見せ始める。ホワイトハウスやCIAの命令に従いながらも、同時に違法な麻薬密輸ビジネスで数十億円の荒稼ぎをするバリー。だがそんな彼の背後には、とんでもない危険が迫っていた…。(公式HPより)
『バリー・シール/アメリカをはめた男』は日本ではAmazon Prime Video(アマゾン・プライム・ビデオ)、Hulu(フールー)で配信中。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。