「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のプロデューサーが、キャストの成長と物語のペースのギャップについて語った。
長い年月を経て、「ストレンジャー・シングス」のキャストは、映像の中の彼らよりもずっと早く成長してきた。
この問題はこの大ヒットシリーズにとって目新しい問題ではないし、子どもたちが主人公のシリーズや映画にはいつだってついて回る問題だ。とはいえ、現在進行中のSAG-AFTRA(俳優組合)のストライキが制作を一時中断させ、遅延を引き起こしていることで、おそらく通常以上に問題になっているだろう。
しかし、製作総指揮・監督であるショーン・レヴィはそこについてあまり心配はしていないようだ。
Variety誌のインタビューでレヴィは「僕たちはすでに、今作のキャストたちが世間の注目を浴びながら、成長していくのを目にしてきた。人は誰だって、12歳から22歳の間に大きく変化するものだよね」「これは絶対にどうにもならない当然のことだ」と抵抗しようのないキャストの成長を受け入れつつ、「とはいえ、我々のヘアメイク部門・衣装部門は、衣装やかつらやメイクを使うことに関してかなり秀でているんだ」と、年齢をごまかすことに関してスタッフに大きな信頼を寄せているようだ。
「大人になりたての俳優たちが、ホーキンスに生きるキャラクターに戻るという意味では、『80年代』自体が僕たちの“友”なんだ。だから僕たちは、持てる技術やツールのすべてを使うつもりだよ。キャストのみんなも、僕たちと同じように今作の仕事に戻ることを熱望しているはずだしね」と、おなじみのキャストのままで再び80年代の世界を再現するためなら努力を惜しまないという姿勢を見せたレヴィ。
メインキャストであるフィン・ウルフハード、ミリー・ボビー・ブラウン、ノア・シュナップ、ゲイテン・マタラッツォ、ケイレブ・マクラフリンを含め、キャストたちがもはや劇中の設定ほど若くはなくなってきたのは映像を見ていれば一目瞭然。ストライキが解決すれば、彼らはすぐにでもファイナル・シーズンに向けて仕事に戻る必要があるだろう。
セイディ・シンク、ナタリア・ダイアー、チャーリー・ヒートン、ジョー・キーリー、ウィノナ・ライダー、デヴィッド・ハーバーらが出演する「ストレンジャー・シングス 未知の世界」は、配信時期未定の8エピソードで結末を迎える予定だ。
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フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。