Snow Manのメンバーで俳優の目黒蓮が、米有名誌「Variety」に登場しインタビューを受けた。
コロナ禍やハリウッドでのストライキによってテレビ番組の配信数が激減したことを受けて、現在英語圏ではアジアの番組の人気が急上昇中。注目を浴びているのは韓国ドラマだけでない。
海外でもNetflix(ネットフリックス)で配信中の日本のドラマシリーズ「トリリオンゲーム」がきっかけとなり、主演の目黒蓮(Snow Man)が米有名誌「Variety」に登場した。
目黒は過去にも多くのドラマシリーズに出演してきたが、中でも「silent」(2022)で大ブレイク。今夏の「トリリオンゲーム」では単独初主演を務めた。もちろん所属するグループ「Snow Man」の人気も衰えず、ミリオンヒットを連発している。
【動画】「トリリオンゲーム」予告編
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「トリリオンゲーム」あらすじ
類いまれなるコミュニケーション能力を誇る野心家のハル(目黒蓮)と、気弱なパソコンオタクのガク(佐野勇斗)。中学時代に出会った2人がゼロから起業し、1兆ドルを稼ぐ夢をかなえるべく成り上がっていく。(Netflix公式HPより)
リスペクトと自分なりのアレンジを込めて、落ち着いて演じた
「トリリオンゲーム」に関わることになったきっかけ、原作漫画について聞かれた目黒は、「(漫画の名前は)聞いたことはあったが、オファーがあるまで読む機会はありませんでした。配役が決まってから全巻購入して、何度も読みました。とてもおもしろくて、原作を心からリスペクトしています」と、出演が決まってから読んだ原作に心を奪われたことを明かす。
そんな漫画の実写化について「原作にできるだけ忠実な演出を心がけつつも、天王寺ハルというキャラクターに僕なりの実写的なアレンジを加えることができたのはうれしかったです」「落ち着いて、自信を持って演じました」と、原作へのリスペクトと、目黒ならではのアレンジのバランスにこだわったようだ。
ハルという自己中心的なキャラクターを演じたことについて聞かれた目黒は、「僕は自己中な人間ではないと思うので、(ハルとは)性格が異なりますが、だからこそ彼を演じるのはとても興味深い経験でした。いつもと違う誰かになれる。それが『演じる』ことのおもしろいところですよね」と、普段の自分と異なる人格を演じる経験を全力で楽しんだようだ。
俳優としてもSnow Manとしても、海外で羽ばたいていきたい
日本国外でもNetflixで配信されている「トリリオンゲーム」を受けて、国際市場へのさらなる進出について尋ねられた目黒は「俳優はもちろん、Snow Manとしても海外のプロジェクトにどんどん関わっていきたいエンターテイナーのひとりとして、日本を代表して日本の魅力を伝える番組を、世界中のより多くの人々に届ける機会を得ていることをうれしく思います」と、俳優・パフォーマーどちらの面でも国際的に活躍していきたい姿勢を見せた。
Variety誌は「3~6ヶ月後の未来、さらに5年後に期待することは何か」と未来について質問。
目黒は「僕にとっては、1ヶ月でも半年でも、1年だとしても同じで、俳優として、Snow Manのパフォーマーとして成長するために、できる限りの努力を続けたいと思っています」とひたむきな姿勢を示した上で、「個人的な目標は実は持っているのですが、今ここでは公表できないんです」と実は秘密の目標を持っていることを明かす。
「ひとつ言えることは、目黒蓮個人としても、Snow Manのメンバーとしても、できる限り世界に羽ばたいていきたいということです。3年や5年が経ってどうなっているかは想像がつきませんが、何が待ち受けているか、とてもワクワクしていますよ」と、読めない未来も楽しみながら、世界的な活躍を目指している目黒だった。
初めて届く海外のみなさんにどのように映るか、興味がある
主演ドラマが海外に届いていることをとても喜んでいる様子の目黒は、「僕だけでなくキャスト、スタッフ全員が心を込めてドラマを作りました。私が手がけた完成したプロジェクトは、一度世に出ると、新しい視聴者との交流を通して、それ自体がひとつの生命を持つように感じます。
完成した作品がいったん世に出ると、新しい観客との相互作用を通じて、作品自体が新たな人生を歩み始めるように感じています。日本でいつも観てくださっている方や初めて観てくださった方だけでなく、初めて届く海外のみなさんに今作がどのように映るのか、とても興味がありますね」と海外の視聴者の反応に関心を持っていた。
「トリリオンゲーム」全10話は国内外Netflixで配信中。
☆作品ページはこちら:https://www.netflix.com/title/81704795
目黒蓮、佐野勇斗のほか、目黒が「俳優同士の自然な相性によって、キャラクター間の化学反応がより信じられるものになった」と信頼を寄せる今田美桜も強気な社長令嬢“桐姫”役で出演している。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。