サブリナ・カーペンター(24)のミュージックビデオが、カトリックの司教から問題視されている。
サブリナ・カーペンターは10月31日に「Feather」のミュージック・ビデオを公開。このビデオはブルックリンのウィリアムズバーグにある教会の屋内外で撮影されたのだが、これをカトリックの司教が問題視している。
【動画】サブリナ・カーペンター「Feather」ミュージック・ビデオ
木曜日、ブルックリン教区はカトリック通信社に声明を発表。声明によるとロバート・ブレナン司教は「ブルックリンの聖マリア受胎告知教会で撮影された動画に唖然(あぜん)としている」と、撮影内容を批判した。
同教区によると、ビデオは「教会の敷地内での撮影に関する教区の方針(シーンと脚本の見直しを含む)に従わなかった」と、教会での動画撮影を承認する際の取り決めに従っていないとの主張だ。
「Feather」のミュージック・ビデオでは、サブリナに寄ってくる男性たちが車にはねられたり、男性同士が争って命を落としたり、サブリナの下半身をエレベーターで盗撮した男性を、サブリナがダマして事故死させたりといった少々過激な描写が見られるのだが、そこまではほかの過激なミュージック・ビデオでもありそうな演出。
問題はそこからだ。ミュージック・ビデオの後半で、サブリナは教会の中で喪服のような黒いドレスを着てにこやかに踊っている。そして祭壇には亡くなった男性たちのものと思われる棺が並べられ、「R.I.P.(安らかに眠れ)」などとデコレーションされているのだ。
すでにミュージック・ビデオは480万再生を突破しており、サブリナはInstagram(インスタグラム)で楽しそうにこの撮影に関する写真を複数投稿、ビデオの中で犠牲になった男性役のキャストたちとの写真もあり、「私の夢を叶えてくれたすばらしいキャストたち」と称賛している。
サブリナの担当者はコメントを発表していない。
ちなみに、ポップスターがカトリック教会の大きな批判を受けることは今回が初めてではない。
過去にはマドンナが教会で性的な挙動を繰り返した挙句に十字架を燃やしてしまう「Like A Prayer(1989)」のミュージック・ビデオがヴァチカンに訴えられたり、レディー・ガガの楽曲「Judas(2011)」がカトリックから攻撃的だと批判されたりしたこともある。
【動画】マドンナ「Like A Prayer」ミュージック・ビデオ
【動画】レディー・ガガ「Judas」ミュージック・ビデオ
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。