ジェナ・オルテガが、自身の髪色を明るくしない理由について語った。
ジェナ・オルテガは、ディズニー・チャンネルの「ハーレーはド真ん中(2016)」で人気を博し、Netflixのドラマシリーズ「ウェンズデー(2022)」の主演で改めて知名度を急上昇させた。ほかにもNetflixシリーズ「YOU ー君がすべてー(2019)」や、映画『X エックス(2022)』『スクリーム』シリーズなどに出演、現在引っ張りだこの女優だ。
【動画】「ウェンズデー」Netflixで配信中
メキシコ系・プエルトリコ系にルーツを持つジェナは最近、Harper’s Bazaar誌のインタビューに応じ、彼女が“ハリウッドの美の基準に適応しなければならないプレッシャー”に苦闘していたことを明かした。
「子役女優の仕事はだいたい2種類。誰かの子供時代を演じるか、誰かの娘を演じるかだよね。そして私みたいにメインの役をもらえるヒスパニック系の女優はそう多くなかった」とジェナはヒスパニック系が少ない業界で過ごしてきた過去をふり返る。
続けて彼女は「だから、成長していく過程で私がやりたかった仕事の多くは、私が『特定の外見』をしていないせいで実現しなかった」「自分の成功を妨げている原因が、自分が変えられないものだって知った時は、本当に辛かった」と、自身が“ハリウッドの理想”にあてはまらないせいで仕事の幅が狭まったという辛い経験を明かす。
【動画】ディズニーチャンネル作品「ハーレーはド真ん中」第1話(英語)
「シンデレラみたいになりたくて、金髪になろうとまで思ったよ」と自身を変えることも頭をよぎったジェナだが、彼女は金髪にせずに暗い髪色を今日まで貫いている。
ジェナは「私は、若い女の子達がスクリーンを見上げて、『美しくて価値のある存在になるためには彼女たちの見た目を変えなきゃいけない』なんて思ってほしくない」と、見た目を変えなくてもそのままで成功できる見本を示そうという覚悟を語る。
「私はスペイン語を話す国には生まれてないし、メキシコで長時間を過ごしたこともない。プエルトリコには行ったこともない」「だからたまに、私はヒスパニックを代表する存在としては適切じゃないかも、なんて思うこともある」と、自身の生い立ちがヒスパニックの代表には適さないと感じることもあるというジェナ。
しかし彼女は「私はすべてのラテン系の子どもたちが、自分をスクリーンに重ねられるようになってほしいと願ってる。だから人々のために私が扉を開いていきたいんだ」と、次世代のために暗い髪色を貫き、未来を切り開くつもりのようだ。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。