ジョー・ルッソ監督が、マーティン・スコセッシ監督のマーベル映画批判に皮肉で反撃した。
ルッソ兄弟として知られる『アベンジャーズ/エンドゲーム』監督の一人、ジョー・ルッソが、マーティン・スコセッシ監督(『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』)に動画で反撃。この様子が大きな話題になっている。
過去から複数回にわたり、“アメコミ映画のヒットが映画業界にもたらす影響”を危惧してきたマーティン・スコセッシ監督は、今年9月にもGQのインタビューでアメコミ映画の侵略に「全方面から反撃しなければ」と語っていた。
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そんなスコセッシはオスカーと名づけた愛犬に「悲しい顔を見せておくれ」「愛を見せておくれ」などと呼びかけ、演技をしてくれない愛犬の様子を見せる動画を投稿していたのだが、これに目をつけたジョー・ルッソはスコセッシの動画の一部に自分の新たな動画をつける形で動画をInstagram(インスタグラム)に投稿。
#Endgame director Joe Russo appears to take a swipe at Martin Scorsese
“His [dog] is named Oscar … that’s really cute … [meet] Box Office’ pic.twitter.com/tVSV2nYtMp
— Culture Crave 🍿 (@CultureCrave) October 29, 2023
スコセッシの動画から「オスカー、悲しい顔を見せておくれ」というクリップを切り抜いたルッソは「あのシュナウザー犬の名前はオスカー(アカデミー賞)っていうのか、すごくかわいいね」とスコセッシの愛犬にコメントした後、飛びついてきた自分の愛犬に「僕もシュナウザーを飼ってるよ。やあBox Office(興行収入)ちゃん」と呼びかけたのだ。
アカデミー賞ノミネート常連のスコセッシ監督に対する、世界トップクラスの興行収入を叩き出したルッソ監督のユーモアに満ちた反撃だったが、この動画に対するInstagramのコメント欄は賛否両論。
「スコセッシがマーベルに与えた傷を癒す瞬間だ」「最高の動画だ」との称賛の声もある一方で、「スコセッシはジャンルの好みや映画の価値観を語っただけで個人攻撃はしてない。この動画がネタであることを願う」「そう大きな問題にするなよ」といった批判もあがっている。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。