先日亡くなった俳優マシュー・ペリー(享年54)が、人気海外ドラマ「フレンズ」で長らく共演したデヴィッド・シュワイマーに「3,000万ドル(約45億円)の借りがある」と発言していたことが現在話題となっている。
「フレンズ」(1994-2004)はニューヨーク・マンハッタンを舞台に男女6人が織り成す人間模様をユーモアたっぷりに描き世界中で愛されたシットコム。同作で、マシューは皮肉屋でジョーク好きのチャンドラー・ビングを、デヴィッドはジェニファー・アニストン演じる人気キャラ、レイチェル・グリーンとオンオフを繰り返す古生物学者ロス・ゲラーを好演した。
マシューの死後、X(旧ツイッター)でバズったNGシーン(デヴィッド、マシュー、ジェニファー)
The only thing funnier than the famously hilarious pivot scene is the blooper take of the famously hilarious pivot scene🛋️
Matthew Perry was the best Friend of them all💔#RIP #MatthewPerry #ChandlerBing pic.twitter.com/t5rbqt2Ahl
— Brooke (@wareagleblonde) October 29, 2023
そんなマシューは10月28日(現地時間)、自宅のジャグジーで死去。その後、デヴィッドら「フレンズ」の主要キャスト5名は、米People誌を通じ、「私たちは皆、マシューの死にひどく打ちのめされています。私たちは単なるキャスト仲間ではありませんでした。私たちは家族です」との声明を発表。あまりにも早すぎる“友達”の旅立ちに心を痛めていることを明らかにした。
マシューは昨年、回顧録「Friends, Lovers and the Big Terrible Thing」を発表。その中で、ロスを演じたデヴィッドに対して永遠に恩義を感じていること、そして肝心の理由について述べている。
回顧録からその一節を再発見した英The Gurdian紙によれば、レイチェルとロスという人気カップルを演じていたデヴィッドとジェニファーは一時期、ほかの主要キャスト4人よりも高いギャラをもらっていたことがあるという。
しかし、デヴィッドは主要キャストに平等にギャラを払うことへの重要性を感じ、ジェニファーもこれに同意。彼らは、6人全員の報酬を均一にするために減給を申し出たそうだ。
デヴィッドの行動について、マシューは「デヴィッドは確かに一番ギャラを受け取れる立場にいたのに、そうしなかった。(僕もその立場だったら)同じ行動をしていたと思いたいが、欲張りな25歳だった僕が、そうしたか確信は持てない。でも、彼の決断は、ストレスの多いネットワークとの交渉が実は無数にあるというのがわかったとき、お互いの面倒を見るのに役立ったし、僕らに絶大なパワーを与えてくれた」と称賛。「僕らがオファーを受けたのは、デヴィッドの善意と鋭いビジネスセンスのおかげ。きみには3,000万ドルの借りがあるよ、デヴィッド」ともつづった。
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以後、「フレンズ」キャストの報酬は年々上昇。最終的には6人全員が1エピソードにつき100万ドルを受け取ることになったのは有名な話である。