ハビエル・バルデムが、実写映画『リトル・マーメイド』のトリトン王役でカットされた歌について詳細を語った。
『リトル・マーメイド』は、ディズニーの名作アニメーションの実写映画リメイク作品。人間として陸を歩くことを夢見る主人公の人魚アリエル(ハリー・ベイリー)の物語だ。バルデムはアリエルの父トリトン王役で出演した。
実写版『リトル・マーメイド』のサウンドトラックには、リン=マニュエル・ミランダとオリジナルの作曲家アラン・メンキンが書き下ろした新曲が収録されている。ミランダはまた、アニメ映画『リトル・マーメイド』の曲の歌詞を更新した。この曲は、1991年に他界したハワード・アッシュマンが元々書いたものだが、彼の曲のクレジットはまだ残っている。しかし、トリトン王のナンバーは最終作にはない。
バルデムが歌う「Impossible Child」は、アリエルとトリトン王の関係をさらに説明するのに役立ったかもしれない。実写映画でもアニメ映画でも、父娘の力関係は完全には説明されていない。もちろん、トリトン王はアリエルが陸に住む人々とコミュニケーションをとることを望んでいないことは明らかだが、それはアリエルに対する特別な配慮というよりも、人間に対する恐怖からくるものだと思われる。この歌は、父親の視点からトリトン王とアリエルの関係に光を当て、なぜトリトン王がアリエルに特別な注意を払うように見えるのかを説明することができたかもしれない。
Screen Rantとの独占インタビューで、バルデムはカットされた曲について語った。バルデムは、この曲によってトリトン王のエンディングがある程度変わってしまうことをほのめかし、この曲をパフォーマンスするのは楽しかったが、最終的にこの曲を削除しなければならなかった理由を理解したと語った、
「『Impossible Child』という曲なんだ。アラン・メンケンとリン=マニュエル・ミランダのオリジナル曲だ。私たちはこの曲を作るためにとても努力した。それは美しいプロセスであり、とても怖いものだった。撮影も行われたんだ。美しく撮影されていたけど、キャラクターがどのように物語を終わらせるかという点で、もしこの歌が含まれていたら、キャラクターの結末が少し変わっていたかもしれないのは事実。映画が公開されたら、おまけとして公開される予定だよ」とバルデムは説明した。