ロビン・ウィリアムズが『ミセス・ダウト』の有名なシーンを18回撮影したと監督が振り返った。
『ミセス・ダウト』は、離婚したばかりのダニエル・ヒラード(ロビン・ウィリアムズ)が、子供たちと過ごす時間を増やすため、イギリス人の老婦人ミセス・ダウトファイアに扮する物語。家庭訪問員のミセス・セルナーが彼のアパートにいる間、彼はダニエルからミセス・ダウトファイアに着替えることを余儀なくされ、時にはケーキに顔を突っ込んで誤魔化していた。このシーンは、最も印象的なシーンの一つと言われている。
Business Insiderの映画30周年を祝うインタビューの中で、クリス・コロンバス監督が当時の撮影を振り返った。「寝室でダウトファイアのコスチュームを着るシーンは、おそらくこの映画で最もハードな作業だった」「言葉的にも肉体的にもね。あれをやった後、彼は体力的に限界だった。あのシークエンスは18テイクやったと思う」とコメント。「その甲斐があった。あのシークエンスで有名なケーキの顔ショットが生まれただけでなく、映画自体が興行的にヒットし、ウィリアムズの最も記憶に残る役柄のひとつとなったんだ」と続けている。
またコロンバス監督は、「彼は人生のその時点で全盛期を迎えており、それはまるで神のインスピレーションのようだった」「彼のアドリブについて行くために、映画全体を4台のカメラで撮影しなければならないほどだった」とコロンバス監督は語った。
コロンバス監督は、現在900箱以上の映画の映像が倉庫に眠っており、いつかドキュメンタリーにしたいと語っている。「ロビンのプロセスを見せたい」「彼がどのように仕事に取り組んだのか、何か特別で魔法のようなものがあり、それを掘り下げるのは楽しいと思う」と述べた。そのため、将来、秘蔵映像がドキュメンタリーとして見られるかもしれない。