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マッツ・ミケルセン、悪役に起用されがちな理由は「デンマークなまりの英語」のせい? 非母国語映画での演技でマッツが意識しているコツとは

何かと悪役を演じがちなマッツが持論を述べる FILMS/TV SERIES
何かと悪役を演じがちなマッツが持論を述べる

俳優マッツ・ミケルセンが、自身が悪役を演じることが多い理由について持論を語った。

マッツ・ミケルセンといえば、デンマーク出身ながら『007/カジノ・ロワイヤル』、マーベル・シネマティック・ユニバース(『ドクター・ストレンジ』)、スター・ウォーズ(『ローグ・ワン』)、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』と、大量のハリウッドの大型フランチャイズに出演してきた人気俳優だが、演じた大半は“悪役”とされるキャラクターだ。

彼の最新作『The Promised Land(原題)』も上映されたマラケシュ映画祭において、彼は“ヨーロッパでは善人役が多いのに、なぜハリウッド映画では悪役を演じることが多いのか”という疑問に対して答えた。

「単純に、英語を話すときのアクセントが面白いからだよ。過去のドイツ人、イギリス人、ロシア人(を悪役にしがちだった風潮)に続いて、今度はなぜかデンマーク人のアクセントをアメリカ人が気に入ったんだろう」「アメリカ人は何かを気に入ると、それを試したりマネしたりしたがる傾向にあるよね」と、ミケルセンは彼の英語における特殊なアクセントが悪役にされやすい理由だと分析。

続けて彼は「とはいえ、異なるユニバースの異なる悪役を演じさせてもらえた僕はとてもラッキーだと思うよ。マーベル映画と007シリーズは全然違う種類の映画だけど、僕はどれでも構わない。デンマークでは、“善人と悪人”という区別をしない。デンマーク人は善悪より複雑な視点で人物像をとらえる傾向にあるんだ」と、多くの映画に恵まれたキャリアに感謝を示し、デンマーク人ならではの価値観もシェアした。

マッツは大阪コミコン2023で来日した際も、自身が演じた“悪役”とされるキャラクターたちについて「彼らを悪役だとは思わない」と語っていた。

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映画祭では1人の若手女優が非母国語映画での演技について、ミケルセンのアドバイスを求めた。

彼は「僕は異なる言語の映画を何本も撮ってきたけど、どの言語も話せるわけではないよ、少なくとも流暢には話せない」と、演じられてもその言語をマスターしているわけではないことを説明。

続けて彼は「初めて英語で何かを行うときのコツは、とにかく練習して練習して、撮影を終えたらもうそれで終わり。その後はそれについてもう考えないことだ。もしミスがあれば人々は『おいおい、なんてアクセントだ』って反応を見せるかもしれないけど、放っておいていい。できる全力をやればいいんだ」「撮影する場になったら(言語の良し悪しを気にすることは)忘れて、シーンに集中するんだ。ステージ上やカメラの前でも言語に集中しているようではダメだよ。最悪の場合、あとでセリフだけ再録音することもできるからさ」と、言語について気にするのは事前練習だけで、本番は言語より演技に集中すべきだという持論を語った。

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