映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』を鑑賞した批評家やジャーナリストらが、ティモシー・シャラメを絶賛している。
映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』が、世界中で12月に公開予定。日本でも先日“世界最速試写”が行われた今作を、英語圏でも批評家やジャーナリストが鑑賞。彼らは口々に主演のティモシー・シャラメを絶賛している。
【動画】『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』予告編
映画『パディントン』シリーズを手がけたポール・キング監督がメガホンをとり、ティモシー・シャラメがウィリー・ウォンカ(※)の青年時代を演じた今作には、ヒュー・グラント、オリヴィア・コールマン、キーガン・マイケル=キーなど豪華キャストが出演している。
※ウィリー・ウォンカは映画『夢のチョコレート工場(1971)』『チャーリーとチョコレート工場(2005)』でも有名な、ロアルド・ダール原作「チョコレート工場の秘密」に登場する不思議なチョコレート工場長。
#Wonka/ #WonkaMovie is a winning confection, filled with perfect amounts of charm, whimsy & poignancy, powered by pure imagination & bright, nimble musical numbers. Timothée Chalamet is a charisma factory. His full committal is intoxicating. Hugh Grant in exceptional IDGAF mode. pic.twitter.com/vjKJqqY6ll
— Courtney Howard (@Lulamaybelle) November 28, 2023
映画評論家コートニー・ハワードは、「『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』はピュアなイマジネーションと明るく軽快な歌によって、完ぺきなチャーミングさ・不思議さ・痛快さが満たされた、勝利のお菓子。ティモシー・シャラメはカリスマ性を生み出す工場だね。彼の全力投球には魅了されてしまう」と、“チョコレート工場”にかけた言葉遊びも交えて今作を褒める。
Timothée Chalamet is reason alone to see #WonkaMovie. He’s infinitely charming & a blast to watch.
The movie around him isn’t as good but it’s enjoyable. The story & tone fight against each other leaving it a bit muddled. And yet it’s filled with joy & the songs are delightful. pic.twitter.com/s1zlqtzIgv
— Germain Lussier (@GermainLussier) November 28, 2023
「ティモシー・シャラメだけでもこの映画を観る理由になる」と語ったジャーナリストのジェルマン・ルシエは、ティモシーを「無限にチャーミングで、観ていてワクワクする」と絶賛。「物語とトーンは少しちぐはぐにも思えるが、幸せにあふれた作品だし、歌はどれも明るく楽しい」と、“楽しませる”ことに特化した今作の多幸感を褒めた。
#Wonka is a super charming delight powered by an exceptional & pitch-perfect performance from Timothée Chalamet. It can get quite silly and there’s a few plot points that are a tad on the thin side, but that couldn’t stop such an impossibly sweet film with a hefty & very… pic.twitter.com/1SLMmRPSGY
— Perri Nemiroff (@PNemiroff) November 28, 2023
映画ライターのペリ・ネミロフも「『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』完ぺきにハマり役なパフォーマンスを見せたティモシー・シャラメによって、最高にチャーミングで明るいパワーを得ている」とティモシーを褒め称える。
続けてネミロフは「お話はバカバカしくて浅く思えるかもしれないね。でも、それくらいじゃこのびっくりするほどスウィートで、誠実さが効果的に盛り込まれた映画が私の心を温めるのを止めることはできないよ」と、脚本に不満な点があっても吹き飛ばしてしまう今作の温かさ・楽しさについても語っている。
深いテーマ、社会へのメッセージ性が求められがちな時代にも思えるが、今作は評論家たちの言葉通り、“小難しいこと抜き”にひたすら楽しませ、心を温めてくれる映画だ。このような作品だって、いつの時代も求められているはず。
『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』は12月8日、日本公開。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。