サブリナ・カーペンターの楽曲「Feather」のミュージック・ビデオ撮影を許可したカトリック司祭が、行政職務を解雇されたと報じられた。
サブリナ・カーペンターがハロウィンにリリースした「Feather」のミュージック・ビデオはブルックリンの教会で撮影され、その撮影を許可した牧師のジェイミー・J・ギガンティエロが行政職務から解雇されたとニューヨーク・タイムズが報じている。
【動画】サブリナ・カーペンター「Feather」ミュージック・ビデオ
肝心のミュージック・ビデオは、サブリナにしつこく声をかけたり、彼女に性的な視線を向けたりする男性たちが次々に悲劇的な死を迎え、終盤は棺(ひつぎ)がならんだ教会で黒いドレスを着たサブリナが踊るという内容。カトリック司教のロバート・J・ブレノンはこのビデオを観て「唖然としている」とコメント、この撮影が許可されたことは「教区の方針に従っていない」と批判していた。
ギガンティエロ牧師は教会のFacebook投稿を通して謝罪。ミュージック・ビデオの撮影を承認した理由については「大きな影響力を持つ若くクリエイティブなアーティストとの絆をいっそう強化するための努力」だったと説明している。
彼がニューヨーク・タイムズに対して明かしたところによれば、葬儀のシーンを撮影するというアイデアは当初から提示されていたものの、結果的にできあがったミュージック・ビデオの内容は「最初に私が提示されたものとは異なっていた」とのこと。想定外の結果にギガンティエロ牧師も困惑しているようだ。
承認したものと異なるビデオが完成したのに解雇されたともなると、なんとも理不尽な話だが、教会での撮影にはこのような出来事も起こり得るということはアーティスト側も肝に銘じておくべきかもしれない。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。