ジョナサン・メジャースがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)から追放された。
Deadline誌によると、ジョナサン・メジャースの暴行・ハラスメントに対する有罪判決が決まったことを受け、マーベル・スタジオは彼との契約を解除したとのこと。スタジオ代表者が、メジャースとの仕事の進展を見送ることを認めたようだ。
3月に交際相手であるグレイス・ジャバリへの暴行の疑いで逮捕されるまで、メジャースは「ラヴクラフト・カントリー」でエミー賞にノミネートされたほか、「ロキ」シリーズ、『アントマン&ワスプ: クアントマニア』、『クリード 過去の逆襲』といったヒット作に多数出演。ほかにも注目作やCMなど数多くのプロジェクトに出演中・出演予定だった。
MCUにおいて彼は「ロキ」シーズン1で“あり続ける者”と呼ばれる役で登場して以来、MCUの「フェーズ4」を代表するヴィラン“征服者カーン(およびその変異体たち)”を演じており、今年公開となった『アントマン&ワスプ: クアントマニア』や「ロキ」シーズン2でも重要な役柄だった。
過去にもMCUではブルース・バナー/ハルク役やローディ/ウォーマシン役において俳優の交代が行われたことがあり、物語はそのまま続いている。とはいえ「アベンジャーズ」第5作のタイトルには『Avengers:The Kang Dynasty』とカーンの名前も入っているほどの重要キャラクターで、ジョナサンの存在感も非常に強かっただけに、彼との契約解除がもたらす今後のMCUへの影響は大きいだろう。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。