ゲイリー・オールドマンが『ハリー・ポッター』シリーズでの演技を反省していると述べた。
※この記事には『ハリー・ポッター』シリーズのネタバレを含みます。
シリーズ3作目『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』で初登場し、『炎のゴブレット』『不死鳥の騎士団』まで活躍したシリウス・ブラック。シリウスは当初“凶悪な犯罪者”と世間から認知される魔法使いとして登場するが、実は愛情深い善人で、両親のいないハリーの後見人としてハリーを見守った人気キャラクターだ。
【動画】『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』予告編
そんなシリウスを演じたのが、人気俳優ゲイリー・オールドマン(『レオン』『ダークナイト』『裏切りのサーカス』)なのだが、彼はどうやら自身のシリウス役の演技を気に入っていないようだ。
【動画】ゲイリー・オールドマンが「ハリポタ」について語る(英語)
ポッドキャスト番組「Happy Sad Confused」に登場したオールドマンは、MCのジョシュ・ホロウィッツに対して「僕の仕事は凡庸(ぼんよう)だったと思う」「たぶん、僕がアランと同じように前もって本を読んでその先の展開を知った上で演技に臨んでいれば、正直違う演技ができたと思うんだ」と、シリウス・ブラック役の自身の演技に不満を持っていることを明かした。
※アラン・リックマン=セブルス・スネイプ先生役
ほかにも、凍った湖の近くでディメンターに襲われるシーンについては「永遠に時間がかかったよ」「スタジオに湖が作られ、それが冷却されて凍るまで、僕は1週間ひたすら、何もせずに横たわって待っていた」と冗談まじりに撮影時の苦労を語ったオールドマン。
シリウスの死については、「僕を殺すのが早すぎるよ。今でも怒ってるよ」と会場の笑いを誘い、続けて「僕らはみんなで(どのキャラクターが死ぬことになるか)賭けをしてたんだよ。『ハグリッドだろう』『いやいや、もしかしたらロンかもよ』なんてね。そして脚本を読んでみたら『僕か、退場するのは僕なのか』ってね」と退場キャラクター予想の賭けに負けたことを明かし、再び観客から笑い声が上がっていた。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。