『Mickey’s Mouse Trap』に引き続き、ミッキーマウスのホラーパロディがさらに2つ発表された。
2本目のホラーパロディ映画
年明け早々に予告編が発表された『Mickey’s Mouse Trap(訳:ミッキーのマウス・トラップ/ミッキーのネズミ取り)』が話題になったが、あのミッキーマウスが著作権切れになったことに飛びつくクリエイターが1組なわけはない。2本目となるミッキーマウスのホラーパロディ映画、さらにゲームコンテンツも続々発表されている。
Variety誌によると、ミッキーマウスがゲームセンターを襲う『Mickey’s Mouse Trap』に対し、今度は『蒸気船ウィリー』の“船”という要素もフィーチャーし、「サディスティックなネズミがフェリーの乗客たちを苦しめる映画(タイトル未定)」の製作が発表された。
今作では過去に「グリンチ」のホラーパロディ(『The Mean One』)も手がけたスティーヴン・ラモルテが監督、さらに日本も含む世界中を殺人ピエロの恐怖で襲った『テリファー 終わらない惨劇(2022)』の製作チームが参加することも判明しており、“とんでもない映画”になることは間違いないだろう。
「ずっと夢見ていた企画。世界的に愛されるキャラクターを歪んだ解釈した今作を早く世に解き放ちたい」と興奮するラモルテ監督は、「映画製作者は皆、砂場の子ども。私たちは(キャラクター)を使って異なる方法で遊んで楽しんでいるだけなんだ。キャラクターを壊したり、手っ取り早い金儲けにつなげたいのではなく、新しい形で輝かせたいんだよ」と今作への原動力があくまで「キャラクターへの愛」であることを説明している。
今回著作権が切れたのは「初期バージョンのミッキーマウス」のみであり、今作もその点には配慮しているとのこと。ネズミの名前も「ミッキーマウス」ではなく「スチームボート・ウィリー」であるとのことだ。
さらにホラーゲーム化も
さらに、ナイトメア・フォージ・ゲームズ社からは「Infestation:Origins(インフェステーション:オリジンズ)」というゲームを2024年内にリリースするとの発表が。「Infestation」は「(ネズミや害虫が)蔓延・大量発生する」という意味の単語だ。
【動画】『Infestation:Origins(原題)』速報トレーラー
作品ページの説明によると、「古典的なキャラクターによって引き起こされる邪悪の蔓延を駆除チームとして排除しようとする協力型ホラー」と説明されており、ミッキーマウスそっくりの不気味なマスクや、グロテスクなクリーチャー、駆け回るネズミなどが映像で確認できる。
プレイヤーはオンラインでネズミ駆除チームを組み、ミッキー(?)らが引き起こす問題に対処していくことになるのだろう。
新年早々止まらない発表。ミッキーマウスのパロディは今後もまだまだ続くのかもしれない。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。