ゴールデン・グローブ歌曲賞を受賞したビリー・アイリッシュが、レディー・ガガのある曲のフレーズを歌った。
大ヒット映画『バービー』の主題歌「What Was I Made for?」によって、ビリー・アイリッシュ&フィニアス兄妹が、第81回ゴールデン・グローブ賞で歌曲賞を受賞した。ふたりはゴールデン・グローブ賞にノミネート・出席したセレブたちが出演する番組「Awards Chatter(Spotifyにて配信中)」に登場し、音楽制作の話を含めたさまざまなエピソードを語った。
【動画】ビリー・アイリッシュ「What Was I Made for?」ミュージック・ビデオ
1時間以上にわたってふたりが語り合ったこの番組だが、特にソーシャルメディア上でファンが盛り上がっている瞬間が2つある。
1つは、ビリーとフィニアスが「映画の歌曲の中で、自分たちが書きたかったと思う名曲は?」と観客から質問を受けた場面だ。
ビリーはまずアデルの「Skyfall」(『007/スカイフォール』)を「すごく良い曲」として挙げ、その後『トイ・ストーリー2』の「When She Loved Me」冒頭を口ずさむ。フィニアスがベン・フォールズによる『森のリトル・ギャング』オープニング・テーマに言及すると、ビリーは同曲も数秒歌ってみせた。さらに『スピリット』の「Here I Am」冒頭も少しだけ歌い、大サービスのビリー。
【動画】ブライアン・アダムス「Here I Am」(『スピリット』)
しかしそこでフィニアスが「『Shallow』だな」とレディー・ガガとブラッドリー・クーパーが『アリー/スター誕生(2018)』でデュエットし、アカデミー歌曲賞/ゴールデン・グローブ歌曲賞をW受賞した歌を挙げてさえぎると、ビリーも「うわ、それだわ」と大共感していた。
【動画】レディー・ガガ「Shallow」(『アリー/スター誕生』)
そしてもうひとつは「カラオケに行ったら何を歌うの?」と質問された終盤。
それに対して「カラオケは行かないな。だって(歌うのが)仕事だし」と笑うビリー。フィニアスも「友達が酔っ払ってヘタな歌を歌うのなんか見たくないしね」と、ふたり揃ってカラオケは行かない様子だった。
しかしその後ビリーはなんとファンのお気に入りソングを歌うというサービス精神を発揮。「レディー・ガガの『Judas』ね…Judas, Juda-ah-ah♪」とテンション高く歌い上げ、楽しそうに笑ったのだ。その1フレーズだけで歌唱力とパワフルさを見せつけるパフォーマンスに観客は歓声を上げ、ソーシャルメディアでも「ビリーがガガの曲を歌った!!」とファンの熱狂を生んだ。
【動画】レディー・ガガ「Judas」ミュージック・ビデオ
ちなみにビリー・アイリッシュがゴールデン・グローブ歌曲賞を受賞するのは「No Time To Die」(『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』)に引き続き二度目。レディー・ガガも「Shallow」で歌曲賞を、「アメリカン・ホラー・ストーリー」で主演女優賞を受賞しており、共に二度ゴールデン・グローブ賞を受賞したアーティストとなった。
ビリー&フィニアスの活躍から、今後も目が離せない。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。