『エターナルズ』でドルイグ役を演じたバリー・コーガンが、当時参考にした俳優を明かした。
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)映画『エターナルズ』において、テレパス能力を持ち、ひときわダークな雰囲気をかもし出すドルイグを演じたバリー・コーガン。当時、彼の演技について、クロエ・ジャオ監督がある要望を伝えていたことがわかった。
【動画】『エターナルズ』予告編
GQ誌との動画インタビューで、最新作『Saltburn』も話題のコーガンは『イニシェリン島の精霊』『ダンケルク』といったこれまでの出演作について語り、その中で『エターナルズ』に触れる場面もあった。
【動画】GQ誌とのインタビュー動画(英語)
「クロエは僕にただ僕のままでいて、そして少し落ち着いていることを望んだ」「クロエは『スター・ウォーズ』でヘイデン・クリステンセンが演じたキャラクター(アナキン・スカイウォーカー)について言及し続けた。彼女はただ、僕にもう少し落ち着いて、堂々としていてほしかったんだ」と、“バリー・コーガンのまま少し落ち着く”という要望に応えるためのヒントがアナキンだったことを説明したコーガン。
アナキンを参考にしたおかげで「僕は、少しゆっくり歩くということを学んだんだ」と、ドルイグの落ち着いた歩みはアナキンの影響であることがわかる。
実際のところ、ヘイデン・クリステンセンの演技はそこまで多くの映画ファンから絶賛されているものではない。特に『エピソード2 クローンの攻撃』の「砂は嫌いだ」というセリフのシーンはネットミームにされてしまったりもしている。しかし、何を見て何を学べるかは受け取り手次第。ジャオとコーガンはクリステンセンの演技から得るものがあったようだ。
そしてそのエピソードを踏まえて改めて『エターナルズ』でのコーガンの演技を見てみると、たしかにそこには影響を感じることができる。
物静かでミステリアスで、堂々と不遜(ふそん)な雰囲気を漂わせながらもどこか居心地の悪さも感じさせるような演技は、たしかにアナキンに通ずるところがあるように思う。
今後コーガン演じるドルイグがいつどのように再登場し、活躍するのかはまだ不明だが、彼のドルイグ役を再び観るのが改めて楽しみになるエピソードだった。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。