世界的な人気コスメ専門店「セフォラ」が全店1時間閉店することを発表した。
セフォラは、フランスの「LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)」グループの傘下で、化粧品や香水を扱う専門店。アメリカを中心に人気を博しており、現在460店舗を展開している大手だ。日本には店舗はないが、オンラインから購入することができる。
そんなセフォラが、全店一時閉店する事態になり話題となっている。
実は今年4月、グラミー賞ノミネートの経験もある、実力派R&BシンガーのSZA(シザ)が、米ロサンゼルス・カラバサスにあるセフォラに行ったところ、何もしていないのにもかかわらず、店員に万引きを疑われ警備員を呼ばれ長時間話すことになってしまったのだという。また偶然にもシザは過去にセフォラで働いた経験があることを以前インタビューで明かしている。
これを受けシザはツイッターで「爆笑。カラバサスの614にあるセフォラのサンディ(店員の名前)が、私は盗んでもいないのにセキュリティーを呼んだの。長時間話したわ。いい日になるといいわね、サンディ」と、怒りのツイートをしたのだ。
Lmao Sandy Sephora location 614 Calabasas called security to make sure I wasn’t stealing . We had a long talk. U have a blessed day Sandy
— SZA (@sza) May 1, 2019
またシザは、万引きを疑われたのは、自分がアフリカ系アメリカ人だからで、この店員の行動は差別にあたると感じたという。この事件後、ネットでは多くの人がセフォラのカラバサス店をバッシングし、大炎上となった。
これを受けセフォラは、公式アカウントにてシザに謝罪。「私たちはカラバサス店での事件について情報共有をし、ご本人と連絡をとっています。次のステップにしっかりと進むことができるよう、今回の件で情報を集めています。今回のような苦情は慎重にとらえております。セフォラは人種で人を判断することを見過ごしません」「」と、声明文を発表した。
そしてセフォラは米時間6月5日、全店舗を一時間閉店し、従業員1万6000人たちの再教育のためのワークショップを行うことを発表した。これまでにも黒人の5人に1人が人種を理由に不当な扱いを受けた経験があるというデータもある。今後セフォラの従業員たちへの指導をしっかりとしてほしいところだ。
また、人気コスメブランド「Fenty Beauty」をプロデュースし、自身のコスメをセフォラに置いている歌手のリアーナは、シザのために「Fenty Beauty」のギフトカードを贈ったという。
映画・海外ドラマ関連を中心に、洋楽や海外セレブ情報も発信。カルチャーとファンの距離を縮める、カルチャーをもっと楽しめるコンテンツをお届け!
☆X(旧Twitter)で最新情報を発信中!今すぐフォロー!