第96回アカデミー賞の<脚本賞>にノミネート作品『MAY DECEMBER(原題)』が2024年に日本公開。
『キャロル』のトッド・ヘインズ最新作で、ナタリー・ポートマン、ジュリアン・ムーアが豪華共演を果たし、昨年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品、プレミア上映され話題をさらった『MAY DECEMBER(原題)』(2024年公開予定/配給:ハピネットファントム・スタジオ)が現地時間23日、第96回アカデミー賞の<脚本賞>にノミネートされたことが発表された。
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本作は、全米にかつてない程の衝撃を与えた<13歳の少年と36歳 の女性>の実在のスキャンダルをベースに描かれたラブサスペンスで、米「IndieWire」「NY Times」、「The Hollywood
Reporter」、英「The Guardian」など有力媒体で2023年ベスト映画として選出された。
脚本家はサミー・バーチ。唯一無二のセンセーショナルな脚本で一躍脚光を浴び、助演男優のチャールズ・メルトンと共に数々の映画賞を獲得している。
ニューヨーク映画批評家協会賞で助演男優賞・脚本賞、シカゴ映画批評家協会賞で助演男優賞・脚本賞・有望俳優賞、ワシントンDC映画批評家協会賞で助演男優賞、ゴッサム賞で助演男優賞、フィラデルフィア映画批評家協会賞でブレイクスルー俳優賞を受賞。また、先日のゴールデングローブ賞でも作品賞、主演女優賞、助演女優賞、助演男優賞にノミネートされ、受賞は逃したものの今年の注目作品として名を連ねていた。
そんな本作が、第96回アカデミー賞の<脚本賞>にノミネートされ、『落下の解剖学』『マエストロ:その音楽と愛と』『パスト ライブス/再会』ほか、話題作と肩を並べた。予想外の展開こそが面白い!アカデミー賞受賞結果の発表に乞うご期待。
『MAY DECEMBER(原題)』作品情報
<STORY>
かつて全米を賑わせた、13歳・夫と36歳・妻の衝撃の<年の差スキャンダル>。 20年の時を経て、つまびらかになる男と女の深い沼。実在の夫婦にインスパイアされたラブサスペンス。
20年前、36歳のグレイシー(ジュリアン・ムーア)は、23歳年下で13歳のジョー(チャールズ・メルトン)と運命的な恋に落ちる。ふたりの仲が公になると、アメリカ中が注目する大スキャンダルとなり、タブロイド紙を連日賑わせた。グレイシーは服役する事となり、獄中でジョーとの間にできた長女を出産。出所後2人は結婚し、さらに双子の兄妹を授かった。
それから20年以上の月日が流れ、未だに嫌がらせを受けることがあっても、何事も無かったかのように幸せに暮らすグレイシーとジョー。長女は大学生になり、双子も高校卒業を数日後に控えている。そんな中、このふたりのスキャンダルを題材にした映画が製作されることに。グレイシー役を演じるハリウッド女優のエリザベス(ナタリー・ ポートマン)が役作りのリサーチのために、しばらく街に滞在する。エリザベスの執拗な観察と質問により、つまびらかになる夫婦の心の移ろい。エリザベスも役になりきろうとするあまり、夫婦の深い沼にハマってゆく――。
■作品名:MAY DECEMBER(原題)
■コピーライト:©2023. May December 2022 Investors LLC, ALL Rights Reserved.
■2024 年全国公開
■配給:ハピネットファントム・スタジオ
■監督:トッド・ヘインズ(『キャロル』)
■脚本:サミー・バーチ
■出演:ナタリー・ポートマン、ジュリアン・ムーア、チャールズ・メルトン
■配給:ハピネットファントム・スタジオ
■原題:MAY DECEMBER
■2023年|アメリカ
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。