ベン・アフレックとマット・デイモンが『AIR エア』以来さっそくの再タッグ。Netflixのクライム・スリラー映画を手がけることが判明した。
ベン・アフレックとマット・デイモンが再びタッグを組むことがわかった。今度はNetflixのクライム・スリラー作品になるようだ。アフレック監督、デイモン主演となる新作映画のタイトルは『Animals(原題)』(水面下で動いていた際は「The Animals of Los Angeles」「Be Gentlemen」などと呼ばれていたようだ)。順調に進めば3月からロサンゼルスで撮影開始予定と報じられている。
コナー・マッキンタイアによる原案をビリー・レイが改訂したこのクライム・スリラー。物語は市長候補とその妻子が誘拐され、政治的な敵を含む大量の敵に囲まれた夫婦が、息子を守るために自らの手を汚す行動に出ることを余儀なくされるといった内容だそうだ。
アフレックとデイモンは、自分たちの映画製作会社「アーティスト・エクイティ(Artists Equity)」を通じてダニ・バーンフェルドとともに今作をプロデュース予定で、ブラッド・ウェストンとコリン・クレイトンもメイクレディ(MakeReady)を通じてプロデューサーに加わる。「エンデバー・コンテンツ(Endeavor Content)」の名で知られていた制作・販売・配給会社フィフス・シーズン(Fifth Season)も今作をプロデュースするという。
アフレックとデイモンは、何十年も一緒に仕事をしている長年の親友であり共同制作者だが、アーティスト・エクイティはまだ立ち上げたばかり。アーティスト主導のスタジオであり、映画にかかわるすべての人にのすべての参加者に経済的な報酬を提供することを目指しているアーティスト・エクイティは、最初の映画『AIR エア(2023)』で、バスケット・シューズ「エア・ジョーダン」誕生までの感動ビジネス物語を描いた。Amazonと共に作った『AIR』でも主演はデイモンが務め、アフレックは監督を務めながら映画にも出演した。
アフレックは『AIR』だけでなく以前の監督作品『アルゴ』でアカデミー作品賞も受賞している、俳優としても監督としても成功している人物。
デイモンも最近はクリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』で重要な役割を演じたほか、イーサン・コーエン監督による『Drive-Away Dolls(原題)』というレズビアン・ロードムービー・コメディ映画に出演するなど、常に活躍し続けている。
このふたりの新たな作品がもう撮影開始とは、今後また楽しみな作品が増えて嬉しいかぎりだ。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。