フローレンス・ピューが、『オッペンハイマー』のセックスシーンの撮影中にカメラが壊れたというエピソードを語った。
『オッペンハイマー』のパネルセッションに、キリアン・マーフィー、エミリー・ブラント、フローレンス・ピュー、モデレーターとしてジェイミー・ドーナンが出席。ピューはマーフィーとのセックスシーン中に技術的な問題が発生したことを明らかにした。
「私たちのセックスシーンの最中に、カメラが壊れたの。みんな知らないと思うけど、実際あったのよ」「ふたりそろって裸でいる時にカメラが壊れるなんて、理想的とはいえないタイミングだよね」と、まさかのタイミングでの機材トラブルを振り返るピュー。
続けて彼女は、その際にカメラが1台修理中で、使用可能なカメラが少なかったことを説明。その後、カメラの修理方法を考えるまでの間「キリアンと私は一緒にセットの部屋にいて、私たちはともに体をこうやって抱えていたよ」と自分の身体を隠す仕草を再現した。
そこへスタッフが入ってきてカメラを修理しようとすると、ピューは「“今は勉強の時間だ”って思ったの。だから『教えて、このカメラの何が問題なの?』(と入ってきた人に尋ねた)」「ひたすら間を持たせようとして『ねえ、このシャッターの部分はどうなってるの』ってね」と、なんともいえない気まずい状況を打破しようとしたのか、ひたすら質問を続けたようだ。
【動画】『オッペンハイマー』米予告編
ちなみに原因については、クリストファー・ノーラン監督から“光の入り方に問題がある”との説明があったそう。
そんなこともありつつ、ピューは「セットにいるすべての人がとても知識豊富で、この種の映画を作る環境が整っていたから、どんな瞬間も退屈にはならなかったよ。すべてが素晴らしかった。そこで毎分毎秒を過ごせたこと、私たちは幸せだなと感じたよ」と彼女は今作に関われたことへの満足を語っていた。
ピューが演じたのはジーン・タットロック。ロバート・オッペンハイマー(キリアン・マーフィー演)がキャサリン・“キティ”・オッペンハイマー(エミリー・ブラント演)と結婚する前から関係が続く女性の役だ。
2024年のアカデミー賞で最多13ノミネートを受け、最優秀作品賞を含む数々の賞にノミネートされている『オッペンハイマー』は、3月29日(金)日本公開。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。