本年度のアカデミー賞に5部門ノミネートされている『ホールドオーバーズ(仮題)』(原題:The Holdovers) が、6月21日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか、全国公開することが決定した。
アレクサンダー・ペイン監督とポール・ジアマッティの名コンビ復活!
『サイドウェイ』で見事なコンビを見せたアレクサンダー・ペイン監督とポール・ジアマッティが再びタッグを組んだ。『ホールドオーバーズ (仮題)』は、1970年のニューイングランドにあるバートン校を舞台に、それぞれの事情で寮に残り、クリスマスと新年を過ごす孤独な3人の物語。
『The Holdovers(原題)』英語版予告編
主演のポール・ジアマッティは、古い価値観で教鞭をとる古代史の非常勤教師で、生徒からも教師たちからも嫌われているポール・ハナムを演じる。
ダヴァイン・ジョイ・ランドルフは、一人息子のカーティスをベトナムで亡くした学校の料理長メアリー・ラム、映画初出演となるドミニク・セッサは、頭が良く、傷つきやすく、トラブルメーカーだが、心根は悪くないバートン校の生徒、アンガス・タリーを演じている。誰もいない学校での自由気ままな生活の中で、ちょっとした冒険や災難を通じて、小さな繋がりが生まれていく様を描き出す。
監督は、『サイドウェイ』と『ファミリー・ツリー』でアカデミー賞脚色賞を2度獲得しているアレクサンダー・ペイン。脚本はブラッドリー・クーパー主演のテレビドラマ「キッチン・コンフィデンシャル」の企画を手掛けたデヴィッド・ヘミングソンが担当。
本作により、第81回ゴールデングローブ賞のミュージカル・コメディ部門でポール・ジアマッティとダヴァイン・ジョイ・ランドルフが見事に主演男優賞と助演女優賞を受賞。
さらに第96回アカデミー賞®では作品賞、脚本賞、編集賞、主演男優賞、助演女優賞の5部門にノミネートされている。現在、全米の映画賞を席巻し続けている話題作だ。
場面写真初解禁!
解禁する場面写真は、飾り気のないクリスマスツリーを背景に、クリスマスディナーを囲む3人の姿と、古代史の授業をするハナム先生(ポール・ジアマッティ)と本を片手に怪訝な顔をする料理長のメアリー(ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ)の写真。
雪に閉ざされたバートン校で、3人きりで過ごすクリスマス…それぞれの曇った表情に明るさは宿されるのか。お楽しみに。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。