俳優のジェイコブ・エロルディ(「ユーフォリア」『Saltburn』)が、ラジオプロデューサーとのトラブルによって警察捜査に巻き込まれている。
彼の母国オーストラリアのデイリー・テレグラフ誌が報じたところによると、土曜日にエロルディはシドニー東部のホテルでKISS FMのラジオ番組「The Kyle & Jackie O Show」のプロデューサーであるジョシュア・フォックスに声をかけられたという。
原因となった発言は?
フォックスは月曜朝の同番組で状況を説明。フォックスはエロルディに対して“(エロルディの)風呂のお湯を(ラジオ共演者の)ジャッキー・Oの誕生日プレゼント用にもらってもいいか”と尋ねたという。これはエロルディ出演映画『Saltburn』を意識した発言だ(※)。その発言に対し、エロルディはフォックスに撮影の中止と映像の削除を要求。その後状況は悪化したそうだ。
※『Saltburn』では、エロルディ演じた青年の入浴後の風呂でバリー・コーガン演じる主人公が欲情しているシーンが存在する。
「暴行」の内容は?
説明を続けるフォックス。要求に対して「非常に不快だし、(動画が)唯一の証拠だから断る」と返したようだ。するとエロルディは激怒。「ジェイコブ(・エロルディ)は突然感情を爆発させ、僕を壁に押し付け、彼の手が僕のノドに触れたんだ」とフォックスはエロルディの行いを語った。
Variety誌への声明によれば、ニューサウスウェールズ警察がこの件について調査中。
事件はあったが、ケガ人はなし
警察の声明によれば、「東部海岸警察区に所属する警官が、シドニー東部のホテルの外で男性が暴行されたとの通報を受けて調査しています」「土曜日の2024年2月3日の午後3時30分頃、32歳の男性が26歳の男性によって暴行されたとされています。男性は負傷していませんでした。事件に関する調査は続行中です」と、ホテル屋外で暴行事件があるも、ケガ人は出ていないことを発表している。
エロルディの代理人がVariety誌のコメント依頼にすぐに対応することはなかった。
エロルディは現在勢いの止まらない俳優のひとり。Amazonプライム・ビデオで配信中の『Saltburn』も好評であるし、日本では4月公開予定の『Priscilla(原題)』でのエルヴィス・プレスリー役も高く評価されている。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。