エイミー・アダムスとジェナ・オルテガがタイカ・ワイティティ監督の新作に出演することがわかった。
Deadline誌が報じたところによれば、エイミー・アダムスとジェナ・オルテガがタイカ・ワイティティ監督(『ソー:ラブ&サンダー』『ネクスト・ゴール・ウィンズ』)の新作『Klara & The Sun(原題)』に出演することがわかった。
マーベルから声がかかってから、タイカ・ワイティティは小規模なコメディ映画から引き離され、多くの大作の運命を握る存在になった。さらに実写版『AKIRA』が保留になっており、彼の『スター・ウォーズ』プロジェクトの公開もこれからだ。
ワイティティの親しみやすい新作映画
ワイティティのキャリアの後半部分に関しては、大予算映画(MCUの『マイティ・ソー』関連映画2本)と小規模なコメディ映画の往復だ。彼の前作『ネクスト・ゴール・ウィンズ』は小規模なサッカー・コメディ映画だが、実際にはかなり前に完成しており、スタジオが適切な日付を待っていたという。厳密には彼が最後に完成させた映画は『ソー:ラブ&サンダー』である。
それを考えると、彼の次回作は(インディペンデント映画である必要はないが)より人間的で親しみ深い作品に向かう可能性が考えられるが、おそらく『Klara & The Sun(原題)』はまさにそういった映画だろう。
人工知能を描くSFドラマ小説
『Klara And The Sun』はある種のSF性をもった作品。現時点で判明しているキャストは、エイミー・アダムスとジェナ・オルテガだ。今作はカズオ・イシグロの同名のベストセラー小説に基づいており、人工知能(AI)が人間の生活のあらゆる領域に導入された近未来を描く。物語は、太陽光で動くAF(人工フレンド)であるクララの視点から語られる。クララは病気の子どもジョシーによって選ばれ、孤独を和らげるための友だちになるのだ。
配役としては「人工フレンド」のクララ役をオルテガが、彼女を購入するジョシーの母親をアダムスが演じるようだ。「今作は、ジョシーと彼女を愛する人々をクララが心の痛みから解放しようとする物語。そしてその過程でクララが人間の愛の力を学ぶ物語」であるとDeadline誌は報じている。
原作小説の公式なあらすじは以下の通り
「店の中で、優れた観察力を持つ人工フレンドのクララは、店を訪れる人々や通り過ぎる人々の振る舞いを注意深く見守る。彼女は客がすぐに彼女を選ぶことを期待している。しかし、その状況が大きな転換を迎える可能性が高まると、クララは“人間の約束にあまり多くを期待しないように”と警告されるのだ」
『Klara And The Sun(原題)』の撮影日は未発表だが、現時点では2025年公開映画とされている。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。