ラッセル・クロウが、撮影中に起きた事故について語った。
ラッセル・クロウが、映画撮影中に起きた事故について振り返った。なんと彼は両足を骨折していたことを10年後に知ったという。
ラッセル・クロウの骨折はどの映画で起きた?
『Land of Bad(原題・2024)』のPeople誌のインタビューで、クロウは事故を振り返る。その事故が起きた映画とは『ロビン・フッド』(2010)だ。「僕は城の落とし門から硬い岩場に飛び降りた。地面の下準備としてパッドを埋めておくべきだったんだ。でも撮影時間が残り少なくて焦っていた」と明かすクロウ。焦りながらの無理な撮影でケガをしてしまったようだ。
続けてクロウは「数百人のエキストラが周りにいて、矢が飛び交っていて、城を火で焼く準備もされていた。引き返せなかったんだ」と状況を説明。さらに「飛び降りるとき、『これは痛そうだ』と思ったことも覚えているよ」と、自覚をしながらも飛んだようだ。
クロウは、不均一な状態の地面にかかとから着地。当時の感覚は「体中に電撃が走るようだった」という。
「製作陣にはケガについて伝えなかった」
さらにクロウは「大作映画を撮影していたからがむしゃらに頑張ったけど、(『ロビン・フッド』の最後1ヶ月は困難だったよ。数週間、歩くことさえ難しかったんだ」と明かす。
しかし「製作陣にはそのケガについて話さなかった。それによって休むこともしなかったんだ。ただ仕事を続けたよ」と、クロウは痛みを隠して撮影を続けたことを説明した。
彼が痛みを感じ始めたのは事故から10年後。医者に行ってレントゲンを撮ったところ、「両脛骨に骨折の痕跡が見られた」と指摘されたそうだ。
彼は「僕は両脚が骨折した状態で映画を完成させたらしいんだ」と述べ、「全てはアートのためだよ。ギプスもスプリントも鎮痛剤も使わずに仕事を続けた。そして時間を経て、自然に治ったんだ」と仕事熱心な姿勢を見せた。
『ロビン・フッド』撮影終了後、クロウは休暇を取った。戻ったのは『マン・オブ・スティール』(2013)でのことだ。その際、彼は「休暇と『マン・オブ・スティール』のトレーニングの間に、状態がよくなった」と話していた。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。