ディズニープラスSTARオリジナルシリーズ「SHOGUN 将軍」が2月27日(火)から独占配信。今作の大ヒットを祈願し、20日(火)徳川家康ゆかりの増上寺で来日イベントが行われた。
「SHOGUN 将軍」はハリウッドが圧倒的スケールで描く、陰謀と策略渦巻く戦国スペクタクル・ドラマシリーズ。
戦国の日本を描いたジェームズ・クラベルの小説「SHOGUN」が『トップガン マーヴェリック』の原案を手掛けたジャスティン・マークスや、名優真田広之らハリウッドの製作陣により、ドラマシリーズとして新たに誕生した。
【動画】「SHOGUN 将軍」予告編
甲冑隊の中にキャスト&スタッフ登場
今夜、増上寺の前に集まったのは、24名の甲冑隊(かっちゅうたい)。荘厳とした空気の中、豪華キャスト&スタッフが登場した。
まずはジャスティン・マークス(エグゼクティブプロデューサー/ショーランナー)、レイチェル・コンドウ(エグゼクティブプロデューサー)、ミカエラ・クラベル(エグゼクティブプロデューサー)の製作陣3名が登場。
続いて虎永と天下の覇権を争う敵・石堂和成役の平岳大。虎永に長年仕える忠実な腹心・戸田広松役の西岡徳馬。
さらに“謀反人の娘”の宿命を背負うキリシタン・戸田鞠子役のアンナ・サワイ。虎永の領地へ漂着する英国人航海士・按針/ジョン・ブラックソーン役のコズモ・ジャーヴィス。
そして、主演(虎永役)&プロデューサーを務める真田広之が堂々の登場。
全員がそろうと、真田広之は予告編のように「時は来た」と発する。それを合図にキャストたちは「えい、えい、おおー!」とキャストが声をそろえた。すると、増上寺が真紅にライトアップ。
ライトアップが終わると、真田を先頭にチームは階段を下り、トークセッションへ。
各登壇者のあいさつコメント全文
真田広之「徳川家康公にインスパイアされました武将吉井虎永を演じました真田広之です。今回はプロデューサーも兼ねさせていただいて、極力この物語をauthentic(真)に世界に向けて発信するべく、日本のキャスト、クルーとハリウッドのクルーが力を合わせて作り上げました。この『SHOGUN』をみなさまにほんとにお披露目できる日が来て幸せです。本日はよろしくお願いします」
コズモ・ジャービス「こんにちは。私は1600年にこの地へ漂着する英国人航海士ジョン・ブラックソーンを演じました」
アンナ・サワイ「こんばんは。いろいろな顔を併せ持つ、とても繊細ながらに信じられないほどの芯の強さを持った戸田鞠子を演じております。アンナ・サワイです。よろしくお願いします」
平岳大「石田三成公にインスパイアされた石堂和成という役を演じました平岳大です。ひとことで言いますと、真田さん演じる虎永公の政敵・仇を演じました」
西岡徳馬「こんばんは、西岡徳馬です。僕の役どころは真田くん演じる虎永の幼い頃からの親友であり、しかも家来である。最後まで家老として彼に忠実な一生を送った武将を演じました。よろしくお願いします」
ジャスティン・マークス「本当に、今こういう形で世界同時リリースできること、心から嬉しく思います。この作品は我々が人としてどのようにお互いと出会うのか。異なる文化違いがある中でどのように架け橋を渡していくのか。あるいは違うからこそそれを祝福し、共通点をまた祝福するそういう作品でもあります。本当に世界同時配信にピッタリな作品だと思います」
レイチェル・コンドウ「原作の最初のページを読んだ時から、すべての準備まで、本当にたくさんの年月が流れ、何千人もの人が関わり、何時間も費やしました。雨もたくさん経験しました。こういう形で世界にリリースできることは我々にとっても意義深く、ピッタリのステージだと思っています」
ミカエラ・クラベル「50年前、私の父が原作を書きました。ここの皆さんが作り上げたこの作品は、まさに父の『SHOGUN』です。父も私と同様、たいへん光栄に思ったはずです。私から父に代わってお礼を申し上げます」
「SHOGUN 将軍」配信を喜ぶキャストたち
初来日のコズモ・ジャービスは、将軍ゆかりの地に降り立った感想を語る。「素敵な場所だね。ここにいられて嬉しいよ。街はすごく清潔だしね(笑)豊かな歴史を持った場所だと改めて感じている。ここにいるみんなと一緒に日本に来れて本当に嬉しいよ」と、ジャービスは日本という土地を称賛した。
アンナ・サワイは「ジェームズ・クラベルさんのおかげで日本のことをたくさんの人に知っていただけたと思いますが、やっと日本の歴史・文化・人間性を本当に忠実に描けたのではないかと思うので、すごく期待しているのと、『SHOGUN』に全てを継ぎ込んだこのチームと一緒に日本の皆様と一緒に公開をお祝いすることができてとても嬉しいです。ありがとうございます」と、今作の“日本に忠実”という点を評価。配信を喜んだ。
拠点を日本からハワイに移してハリウッド作品にも多数出演するなど、海外での仕事が増えてきている平岳大。平は久々の日本を「2月の日本ってこんなに温かったでしたっけ」とイメージと実際の気候とのギャップに笑う。作品に関して平は「長い大変な戦いを100% 120%出し切って作ったなぁっていうのを改めて感じました」としみじみしていた。
真田広之と西岡徳馬の絆
ベテラン俳優である西岡徳馬は、「40数年前に最初の『SHOGUN』映画をリアルタイムで経験して感動した」と明かす。「オファーを受けたとき、誰が虎永の役をやるのかと思った」と気がかりだった西岡。フタを開けてみればそれが真田だとわかり、「真田広之がやるということで、これはもうぜひ、ヒロ(真田)と一緒にやりたいと思いましてオーディションを受けた」と、真田との共演を喜び、「ものすごい楽しい8ヶ月」だったと振り返った。
この映画は「日本の本当の武士道をお見せしたい。世界に発信したいということを念頭において」撮影したと説明する西岡。「今までおそらく類を見ないくらいのスケールとスペクタクルのあるハリウッド発信の日本の時代劇。武士道スピリットを満載したすばらしい出来の作品」と大絶賛した。
真田広之も西岡との長い関係を振り返る。「(西岡とは)30年以上色々なシチュエーションでご一緒させていただいて、時には敵対する武将であり、時にはドクターと患者であったり、回想シーンでお父さんを演じていただいたり…。まさにこの虎永と広松の関係性を言葉ではなく表現するには、まさに徳馬さんしかいなかったと思います」と再共演を喜ぶ。
「目と目を見交わすだけで」お互いに通じ合うような「濃いお仕事」をできたと感慨に浸る真田。改めて「本当に徳馬さんで良かったなと思っております。ありがとうございます」と感謝をしていた。
真田広之からの熱いコメント
「もう本当に、コズモ、アンナさん…。誰をとってもこの人でなければ成立しなかったという…。ライバルの石堂(布陣)のみなさんも含め、ほんとに幸せな時間を過ごさせていただきました。そしてこのドラマを作っている過程そのものが非常にドラマチックで、東西のキャスト&クルーが一丸となって熱い思いで作り上げましたので、もうどのシーンとかどのエピソードとか選べないほどキラキラ光る素晴らしいものができたと思います」。そう真田はキャストやクルーに感謝する。
続けて真田は「とにかく脚本作りからどの国の観客の方々にも理解できる、そして日本の時代劇好きな方々が見ても納得していただける。その両方をうまく取り込むためにみんなで日々戦って参りました。ぜひ1話から10話までご覧いただいて、この参加したみんなの熱い思いを感じ取っていただいて、原作の素晴らしさを楽しんでいただければと思います」と熱く今作に太鼓判を押した。
そして、イベント最後も真田の言葉で締めくくられた。「ついにこの日が来たと言う感無量なんですけども…。時代劇ファンの方も、“日頃見てなかったけど興味がある”という方も、これを機に時代劇の素晴らしさに目覚めていただき、そして“国は違えど目の色も違えどみんなが一緒に1つの目標に向かって進めば必ず奇跡は起こる。そしてより良い未来を一緒に気づいていけるんだ”というメッセージも感じ取っていただければありがたいと思います。ぜひご覧ください」。そう真田は今作をPRした。
階段を上っていく退場姿までクールな「SHOGUN」チーム。彼らが作り上げたスペクタクル・シリーズは2月27日(火)から配信開始だ。
「ディズニープラス STAR オリジナルシリーズ『SHOGUN 将軍』来日大ヒット祈願イベント」概要
日時:2月20日(火)19:10~19:40
会場:増上寺(東京都港区芝公園4-7-35)
登壇者:真田広之、コズモ・ジャーヴィス、アンナ・サワイ、平岳大、西岡徳馬、ジャスティン・マークス、レイチェル・コンドウ、ミカエラ・クラベル
「SHOGUN 将軍」概要
戦国最強の武将・虎永は、覇権を狙う五大老と敵対し命をかけて戦う武将。彼に敵の包囲網が迫っていたある日、英国人航海士、ジョン・ブラックソーン(後の按針・コズモ・ジャーヴィス)が虎永の領地へ漂着する。虎永は、語学に堪能でキリスト教を信仰する戸田鞠子(アンナ・サワイ)に按針の通訳を命じ、次第に按針と鞠子の間には固い絆が生まれ始める。一方で按針を利用して窮地を脱する虎永だが、按針から世界を見聞きし、幾度も命を救われることで侍の地位に取り立てることに。そんな中、五大老の脅威が次々に迫り、ついには絶体絶命に追い詰められる虎永。しかし彼の勝利への種まきは按針の漂着からすでに始まっていたーー。虎永の壮大なる謀り事、果たして彼は、按針と共にこの乱世を制することができるのか。
徳川家康ら歴史上の人物にインスパイアされた「関ヶ原の戦い」前夜を描くドラマシリーズ。窮地に立たされた戦国一の武将<虎永>と、その家臣となった英国人航海士<按針>、二人の運命の鍵を握る謎多きキリシタン<鞠子>らにより描かれる歴史の裏側の、壮大な“謀り事”。そして、待ち受ける大どんでん返し。日本では描ききれない、ハリウッドスタジオによる壮大で圧倒的な映像世界。
[PR]SHOGUNの座を懸けた、陰謀と策略が渦巻く戦国スペクタクル・ドラマシリーズが2月27日(火)より、ディズニープラスの「スター」にて独占配信。FXプロダクションが担当した本シリーズは全10話のリミテッドシリーズで、初回は2話配信。その後毎週 1 話ずつ配信となる。
※最終話は4月23日(火)配信予定。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。