実写映画版「NARUTO」の監督が『シャン・チー』のデスティン・ダニエル・クレットンに決定した。
実写映画版「NARUTO」の監督・脚本が決定した。注目作を手がけるのは、デスティン・ダニエル・クレットンだ。クレットンは、映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』やドラマシリーズ「アメリカン・ボーン・チャイニーズ 僕らの西遊記」を手がけた監督。どちらもアジア系のアクションファンタジー作品だ。大人気の忍者漫画のメガホンをクレットンが取るとなると、期待が高まる。
「NARUTO」は週刊少年ジャンプに連載されていた岸本斉史の大人気漫画。今作の実写化はライオンズゲート社が長らく温めてきた企画だ。ライオンズゲートは、漫画が2014年に終了してから1年後に実写映画の開発を発表。しかしそれから10年、プロジェクトの進展は発表されなかった。
原作者も監督に太鼓判
クレットンは、ほとんどのプロジェクトで脚本と監督を兼任。すでに過去作ではアクションの演出とアダプテーションの形成に巧みな手腕を示しており、その腕が岸本からも認められたようだ。岸本は以下の通り、太鼓判を押している。
「デスティン監督就任の話を聞いたとき、彼の大作アクション映画をちょうど観ていた後だったので、『NARUTO-ナルト-』にピッタリの監督になるだろうと思いました。その後、彼の他作品を観賞して実直なヒューマンドラマを得意とする監督だと知ったとき、『NARUTO-ナルト-』の監督は彼以外にいないんじゃないかと確信をもつようになっていきました。さらに、実際監督にお会いし、私の意見を受け入れてくれる柔軟な姿勢の監督でもあったので、互いに協力し合って制作に取り組んでいけると強く思いました。つまり実写映画『NARUTO-ナルト-』は素晴らしいアクションと重厚なドラマになるに違いないということです。今から映画が楽しみで仕方ありません」(「NARUTO」オフィシャルサイトより)
クレットンは現在、マーベルのドラマシリーズ『ワンダーマン』を撮影中。さらに彼には『シャン・チー』の2作目も控えている。ナルトの映画が彼のスケジュールにどう収まるかは不明だが、今後の続報に期待だ。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。