ペドロ・パスカルが全米映画俳優組合賞で主演男優賞を受賞した。
現地時間2月24日、全米映画俳優組合賞(SAGアワード)の授賞式が開催。最優秀男優賞を受賞したのは「THE LAST OF US」のペドロ・パスカルだ。しかし、ステージに上がった彼はシラフではなかった。
ペドロ・パスカルのほろ酔いスピーチ
「違うんだ、これには理由があるんだ」と語り始めたパスカル。どこかふわふわしたテンションに会場から微笑ましい笑いが起きる。「少しお酒に酔っているんだ。酔っ払ってても大丈夫だと思ったんだよ」と説明する彼。今年のゴールデン・グローブ賞とエミー賞で「メディア王〜華麗なる一族〜」のキーラン・カルキンが主演男優賞を受賞したため、自身が受賞すると思わなかったようだ。
続けて「こんな自分をバカだと思う。HBOにありがとう、そして…本当にありがとう!!!僕は1999年から組合に所属しているから、これは信じられないくらいヤバい名誉だ。ノミネートされた全員(※)…今誰の名前も思い出せないけど…」と酔いと感動が混ざったような状態で数々の関係者の名前を挙げて感謝するパスカル。会場中は拍手しながら彼をあたたかく見守っていた。
※なお、他のノミニーは、キーラン・カルキン(「メディア王」)、ブライアン・コックス(「メディア王」)、ビリー・クラダップ(「ザ・モーニングショー」)、マシュー・マクファディン(「メディア王」)。
最後にパスカルは「中継を観ているかわからないけど…」と家族に感謝。「パニック発作が起きそうだから終わらせよう」とほろ酔いの受賞スピーチを締めた。
ペドロ・パスカル VS キーラン・カルキンの仲良しなケンカ模様
2024年の賞レースシーズン、ペドロ・パスカルとキーラン・カルキンは何度かマイク・パフォーマンスでライバル関係を見せてきた。
まず仕掛けたのはカルキン。2024年のゴールデン・グローブ賞主演男優賞(ドラマ・シリーズ部門)を受賞した彼は、「ざまあみろペドロ!(賞は)俺の物だ」と「メディア王」の出演者らしいコメントでパスカルを煽った。
それに対し、続くエミー賞ではパスカルがアームスリングで腕を吊った状態で登場。肩のケガは「キーラン・カルキンにぶっ飛ばされたから」だと述べ、会場を沸かせた。
そして今回の受賞。カルキンにリベンジ(?)を果たした形になったパスカルは、舞台裏でインタビューを受けた。彼は先のほろ酔いスピーチについて内容を覚えていないそうだ。そして、リベンジ記念にカルキンと「イチャつくつもりだ」とジョークを言いながら、カルキンを「彼は偉大だよ」と称賛したという。
ペドロ・パスカル出演「THE LAST OF US」シーズン2は今年撮影開始予定。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。