テイラー・スウィフトが、がんと闘病中の少女に「22ハット」を贈った。
テイラー・スウィフトの「THE ERAS TOUR」がシドニーで開催中。先週末の公演では、がんと闘う9歳のオーストラリア人少女が、テイラーから「22ハット」を贈られた。
パース出身の少女の名前はスカーレット・オリバー。義母ナタリーによると、彼女は治療困難な形の脳がんと戦っているそうだ。ナタリーは、Facebookファンページを使って、スカーレットがテイラーに会うことを熱望していることをシェアしていた。
闘病中の少女、スカーレット
ナタリーはファンページで娘の病状を説明。「スカーレットはパース出身の9歳。彼女は去年10月に高度のグリオーマ(悪性脳腫瘍)と診断されました。これは治療困難な脳がんで、治療法がありません」と、困難な現状を明かすナタリー。メイク・ア・ウィッシュ財団はスカーレットの願いを叶えることができなかったそうだが、ナタリーによれば、「ソーシャルメディアの力と寛大な人々のおかげ」でチケットを入手できたという。続けてナタリーは「スカーレットは大興奮しています。そして、テイラーから22ハットをもらえたら嬉しいと願っています(ほかのみんなと同じようにね)」と願いを込めた。
「THE ERAS TOUR」でテイラーは毎回、「22」を披露する際にファンをひとり選び、着用している黒いフェドラーハットをファンに手渡している。
「私は彼女に人生のすべてを経験してほしいと思っています。そして、もし誰かが少しの幸福に値するとすれば、それは彼女だと思っています。彼女はこの世界に存在する価値があります」と語るナタリー。彼女は水曜日Facebookで、スカーレットが「テイラー、22ハットをいただけますか?お願いします」と書かれた看板を持っている画像を投稿。「私たちの強く美しい娘のためにこれを実現したいです!可能性はあるかもしれないから」。そうナタリーは記し、投稿の拡散を世にお願いした。
願いを叶えたテイラー・スウィフト
CUTE! Taylor Swift presents 9-year-old Scarlett, who is battling cancer, with her hat during “22” on The Eras Tour. 🥹 pic.twitter.com/GYbCFZWqev
— SSBR Midias (@midiasssbr) February 24, 2024
そして、願いは叶った。金曜日の公園で、テイラーが22ハットを渡した相手は、スカーレットだった。動画では、テイラーがステージから身を乗り出してスカーレットを抱きしめ、そして帽子を彼女の頭に置く様子が見られる。
難病と闘う少女の夢が叶った瞬間に、会場も大歓声を上げていた。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。