『DOGMAN ドッグマン』が3月8日に公開。主演ケイレブ・ランドリー・ジョーンズのインタビューが到着した。
『DOGMAN ドッグマン』で主人公ダグラスを演じるケイレブ・ランドリー・ジョーンズ。車いす生活のなか、犬だけが心の拠り所という主人公だが、ケイレブはそんな難役でも説得力を持たせることができる実力を兼ね備えた稀有な俳優だ。
それもそのはず。17歳の時『ノーカントリー』でデビューし、初主演作は他人のウイルスを自らに注射し闇市場に横流す近未来SFスリラー『アンチヴァイラル』、『DOGMAN~』の前作では実際に起きた無差別銃乱射殺人事件を犯人視点で描いた『二トラム/NITRAM』に主演し第74回カンヌ国際映画祭男優賞受賞を果たしている。今回、そんな実力もさることながら、出演作の審美眼も兼ね備えたケイレブのインタビューが到着した。
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ インタビュー
出演した決め手について聞かれると「リュック・ベッソン監督の作品は十代の頃に観ていたけど、彼とはとほとんど接点がなかった。だから僕にはチャンスはないと思っていたよ。ただ脚本を読んで、絶好のチャンスだと確信していた」と話すケイレブ。
謙遜するケイレブについて監督は「彼が初めてウィッグを被った時、自身の様子を確認していた。ダグラスを思い浮かべながら役作りを早くも始めていた」と振り返り、その役への没入度合いに信頼を寄せていたそうだ。
ケイレブとベッソン監督との関係性
ケイレブ曰く「ほとんど知らなった」リュック・ベッソン監督。彼について「初めてカフェで会った時、気に入ってもらえなかったかも…?と感じたんだ(笑)でも脚本を送ってくれて、再度会うことになって、リュックは『どう思う?やりたい?』と聞いてくれた」と明かす。
続けて「僕はもちろん出演したかったけど、リアルに犬が出演するのかを確認した上で快諾したんだ。最初は少し距離を感じたけど、今ではハグをするほど仲良くなれた」と、ベッソン監督との関係性を築いた過程を説明した。監督も「1年ケイレブと過ごし、互いが心地よく尊敬し合える関係を目指した」とコメントしている。
監督には「今この瞬間に集中し、一日一日を大切にしなさい」とアドバイスをもらったというケイレブ。「アドバイスのおかげで最も緊張していたシーンも最大限集中して取り組めたと思う。撮影が始まると、リュックは僕が準備万端だと気づいてくれたんだ。すでに撮影していたものすべてが僕の演技に活かされ、シンクロしているとしか言いようが無い感覚があったよ」と回想する。
「時間を共にするほど、足並みがそろっていくのを感じた」
またケイレブは「リュックはリアルタイムでキャラクターの成長に沿って撮影をするよう計画してくれていたんだ。映画によっては常にジェットコースターに乗せられているような状態が続く。でもリュックは最後まで気を抜かないよう、とても合理的な撮影を計画してくれた」と付け加え、監督との信頼関係を感じさせるエピソードを披露。
最後に撮影中印象に残ったエピソードを聞かれたケイレブ。彼は「リュックからの要求はとても厳しいんだ。スタッフの誰もが彼の描いたビジョンを実現しようと協力する、意欲的な現場だった。時間を共にするほど、シーンの流れや準備の重要性、日々のリズムなど足並みがそろっていくのを感じた。撮影3週目か4週目には、今まで見たこともない結束力と集中力が生まれていた。すべてが迅速で、臨機応変に対応しなければいけなかった。でも、リュックが描く高い目標に向け全員がベストを尽くしていたよ」と目的意識の高い現場について振り返った。
『DOGMAN ドッグマン』は3月8日公開。
『DOGMAN ドッグマン』作品情報
<STORY>
ある夜、警察に止められた一台のトラック。運転席には負傷し、女装をした男。荷台には十数匹の犬。“ドッグマン”と呼ばれるその男は、半生を語り始めた―。
犬小屋で育てられ暴力が全てだった少年時代。トラウマを抱えながらも、犬たちに救われ成長していく中で恋をし、世間に馴染もうとするが、人に裏切られ、苦しめられ、深く傷ついていく。犬たちの愛に何度も助けられてきた彼。彼は絶望的な人生を受け入れ、生きていくため、犬たちと共に犯罪に手を染めてゆく。しかし“死刑執行人”と呼ばれるギャングに 目を付けられ― 映画史に刻まれる愛と暴力の切なくも壮絶な人生に圧倒される。
脚本・監督:リュック・ベッソン
出演:ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
2023年|フランス|カラー|シネマスコープ|5.1ch|114 分|英語・スペイン語|PG12|日本語字幕:横井和子|原題:DOGMAN|配給:クロックワークス
© Photo: Shanna Besson – 2023 – LBP – EuropaCorp – TF1 Films Production – All Rights Reserved.
公式サイト
公式X,TikTok:@dogman_jp2023
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