8日、アリアナ・グランデ待望のニュー・アルバム「eternal sunshine」がリリースされた。
今回はアルバムの中でもキーになるであろう、アルバムと同タイトルの楽曲「eternal sunshine」に注目し、意訳してみた。
アリアナ・グランデ「eternal sunshine」意訳
I, I don’t care what people say
We both know I couldn’t change you
I guess you could say the same
Can’t rearrange truth
I’ve never seen someone lie like you do
So much, even you start to think it’s true
Ooh, get me out of this loop, yeah, yeah
人々が言うことは気にしない
私はあなたを変えられなかったし、あなたもそう言うでしょ
そうお互いわかってるよね
真実を書き換えることはできない
あなたみたいな嘘をつく人、見たことがないよ
すごいね、あなた自身さえそれを真実だと思い始める
ああ、このループから出してよ
So now we play our separate scenes
Now, now she’s in my bed, layin’ on your chest
Now I’m in my head, wonderin’ how it ends
だから今、私たちは別々のシーンを演じてる
今、彼女が私のベッドにいて、あなたの胸に寝転がってる
今、私は自分の頭の中にいて、どう終わるかを考えてる
(※1)
I’ll be the first to say, “I’m sorry”
Now you got me feelin’ sorry
I showed you all my demons, all my lies
Yet you played me like Atari
まず私から言うね、「ごめんね」って
今は私があなたのせいで悲しくなってるよ
私はあなたにすべての悪魔な部分と、すべての嘘を見せた
それでもあなたは、私をアタリかのように扱った
(※2)
Now it’s like I’m lookin’ in the mirror
Hope you feel alright when you’re in her
I found a good boy and he’s on my side
You’re just my eternal sunshine, sunshine
今、まるで鏡を見ているかのようだよ
あなたが彼女と一緒になって正解だったと思えてたらいいな
私は素敵な男性を見つけたし、彼は私のそばにいてくれる
あなたはもうただの、私の永遠の光、光だよ
So I try to wipe my mind
Just so I feel less insane
Rather feel painless
I’d rather forget than know, know for sure
What we could’ve fought through behind this door, hm-mm
So I close it and move, yeah, yeah
だから私はこの気持ちを振り払う
ただ、少しでも正気を保つために
痛みなんか感じない、そう感じていたい
この扉の向こう側で私たちがまだ戦えたかもしれないって知るくらいなら、忘れてしまいたい
だから私は扉を閉じて、前に進むよ
(※1,2繰り返し)
(※3)
Won’t break, can’t shake
This fate, rewrite
Deep breaths, tight chest
Life, death, rewind
Won’t break, can’t shake
This fate, rewrite
Deep breaths, tight chest
Life, death
折れない、揺らがない
この運命、書き換える
深呼吸、締め付けられる胸
生、死、巻き戻し
折れない、揺らがない
この運命、書き換える
深呼吸、締め付けられる胸
生、死
(※2,3繰り返し)
薬物問題も抱えていた、アリアナの元恋人、故マック・ミラー。
約2年にわたり交際を続けていたマックにとって映画『エターナル・サンシャイン』はお気に入りであったとされていることから、彼とアリアナの関係をこの曲に読み取ってしまうのは自然なことだろう。
一見すると別々の恋愛を選んだ男女の物語のように見えるこの歌詞。ダルトン・ゴメスとの関係など、アリアナの実際の恋愛について結びつけて考えることも可能かもしれない。
そして、あえて深読みするなら、もし「彼女(she/her)」を「Death(死/死神)」だと解釈すると、すべての歌詞が亡くなったマックへのものとも受け取れてくるかもしれない。(「Death」の反復で楽曲が終わっているのも意味深だ。)
起きた現実をやり直しても意味はないかもしれない。しかしそれでもやり直したいと思ってしまう。でも、もう悩んでいても意味がないし辛いだけだから、先に進むことにする。そんなアリアナの切ない思いや、今も続くマックへの特別な感情をこの楽曲から読み取ろうとすると、深く沁みるものがあるように思えるのだ。
アリアナ・グランデ最新アルバム「eternal sunshine」は大ヒット配信中。
フリーライター(tvgroove編集者兼ライター)。2019年に早稲田大学法学部を卒業。都庁職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)においても映画に関する発信を行いながら、YouTubeチャンネル「見て聞く映画マガジンアルテミシネマ」にて映画情報・考察・レビュー動画などを配信したり、映画関連イベントの企画・運営も行っている。